今日は釣った魚との向き合い方を考えていた。
10年以上前になるが、ある漁師がこんな事を口にした。
食べるなら、すぐしめろ!
食べないなら、すぐ逃がせ!
というものだった。
数年前、道北でイトウを釣った時に知った事だが、道北の釣り師の方々、イトウにかなり気を遣っている。
昔イトウは死ぬまで抵抗しファイトすると聞かされていたが、実は違っていた。
道北の釣り師の話によれば、80㎝を越えるイトウは高齢化しているのだという。その為、魚をランディングしても水からできるだけ出さないように、計測や撮影も手早く済ませ、十分にエラに水を送りこみリリースしている。
道北の釣り師がよくこんな事言っていた。
テレビとか写真でエラ蓋の下に手を入れてる奴、あれ駄目だわ!
魚にとってエラは人間にとって肺であり、エラの奥には心臓がある。
場合によっては血を吐かせて死に至らせてしまう。そのため、持つならかまの下から持つのが適切かと思う。
ではキープするなら、
北海道で鮭釣りをする人達は釣ったらまず頭を棒で叩いたりコンクリートに頭をぶつけて気絶させて針を外す、一見残酷に見えるが、これも魚の為である。
自分は、鮭を釣った時、やはり棒で叩き、次にエラ蓋の中、釜とエラの部分からナイフを刺し心臓を切り、次いでエラ蓋の上の背中あたりからナイフを入れ、背骨を切断する。腹を裂き内臓を取ったら、水に浸け血抜きをし、クーラーに入れる前に身全体と内部に塩を軽く刷り込む、
これをするとしないのとでは持ち帰って捌いたときのコンディションが変わってくる。

塩をする事で旨味成分が生成され、味がよくなるのだという。
では釣ったあとに何もせず放置した場合、
どうなるか?
鮭釣り師の大方の方々がこれに該当するが、
まず捌いてみると若干身が白っぽくなり、身が柔らかくなっている。
魚を苦しませると発熱し身が焼ける。
昔漁師の放った言葉は本物だった。
よくテレビでボートからのGTゲームで魚が上がったらホースで口から水を送りこみ、魚にダメージを与えないような施しをしているシーンを目にするが、これくらいの配慮、他の魚でもあっていいように思う。
食べるなら、すぐしめろ!
食べないなら、すぐ逃がせ!
この言葉、魚に対するある種の敬意かもしれない。
