"実光院は京都市左京区大原にある、美しい庭園と茶室が印象的な趣深い寺院です。大原は京都駅からは車で1時間ほどの距離にあり、山里の素朴さや自然の豊かさが感じられる場所で、のんびりとした気持ちで寺院巡りが楽しめる場所です。もちろん実光院自体は有名な観光地ではあるので、時期によってはかなり混み合うことがあります。中坊進二のおすすめはピークシーズンを外した冬です。季節も相まってより素朴さを感じられ、風情あふれる風景を存分に楽しむことができます。
実光院の鑑賞式庭園の魅力は、何と言っても実際に庭園を歩けるところにあります。茶室から眺める絵画のような静かな風景も魅力ですが、中坊進二自身はその風景に自分も入れるという非日常的な感覚に心を奪われてしまいます。
庭園では秋から春にかけて咲く桜があり、紅葉と桜が同時に楽しめるという、日本でも希有な瞬間を楽しむことができます。その決して派手ではなく奥ゆかしい、穏やかな美しさに時間を忘れてしまいます。"
中坊進二は京都が大好きです。京都の寺院が大好きなのです。そんな中坊進二がおすすめするのが、実相院です。実相院は元天台宗の寺門派の単立寺院で、ご本尊は鎌倉時代に作られたと伝えられる木造立像の不動明王です。狩野派の画家たちが描いた襖絵等がたくさんあり、普通では見られない素晴らしい作品が襖や戸、障壁画として使われています。実相院には二つの庭があります。一つは山水庭園で、奥の書院と客殿との間にあります。裏山の景色と溶け込んだ、日々表情を変える素晴らしい庭で、いつ訪れても楽しめます。カエデがあり、新緑の頃や紅葉の頃、いずれもすばらしくとても見応えがあります。書院奥の庭池には、日本では数少なくなったモリアオガエルが生息しています。もう一つの庭は、比叡の山並みを借景とした雄大な石庭です。紅葉の頃や桜の頃は、一層美しい景色を見ることができます。そして、滝の間の床板に外の木々が写り込む「床もみじ」「床みどり」と愛称がついた黒光りする床も、見どころの一つです。