生野鉱山は400年以上にわたり採掘されて来た大鉱山で、銀を大量に産出した

ので生野銀山と呼ばれています。戦国時代軍資金の財源として時の権力者が

狙っていた鉱山でした。

 

この標本は銀とは関係なく閃亜鉛鉱ですが、黄色味が有り透明感があるようなので、

鉄分の少ない鼈甲閃亜鉛鉱の様な雰囲気があります。一部に銅によるものと思われる

発色があります。この様な立派な鉱石がズリから拾えるはずはなく、現金採集です。

 

一番下の写真は鉱山近くの山の様子です。この山の斜面全体に鉱山から出た石が

積まれていましたが、公害防止のためなのか覆土工事が行われました。大きな

機械が小さく見えるほどの大きな山です。どれぐらいのお金がかかったのでしょうか

見当も付きません。閉山したのが昭和48年なのでそれから長い年月がすでに経って

います。

それでもこの様な工事をしなければいけない責任あるんですねえ。