少し前まで、音楽之友社の人の作品シリーズの「ブラームス」を読んでいました。


 

 

演奏をするうえで、作曲者のことや曲の背景を知っておくことについて、色々な考えや意見があると思いますが、私は、バックグラウンドを知ることは、単純に面白いことだと思っています。


ざっとした音楽史は学んだし、作曲家や曲に関して、大雑把なことやちょっとしたエピソードは知っていても、有名な作曲家でもあまり生涯を通して知らないなぁ…と勉強することにしました。


今度、オケでブラームスに取り組むので、とりあえず「ブラームス」をチョイス。


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ブラームスはフルートソナタとか書いてくれなかったので、大作曲家ですけど、オケに入るまで、私にとっては、あまり馴染み深い作曲家ではありませんでした。オケに入ってからは、選曲でブラームスの曲が挙がると、大喜びする人間になりましたが。


ブラームスは60代で亡くなっているので、夭折というわけではないけれど、もう少し長生きしてたらフルートのための曲を書いてくれたかな?とか考えたり。

まぁでも、長生きしても書かなかったでしょうね。


この本によると、ブラームスはアルトの音域が好きだったそうで、ヴィオラとかクラリネットとかの音域に魅かれる人だったんだな〜と納得。


晩年に作曲されたクラリネットソナタ、素晴らしいですよね。

私も大好きで、編曲してフルートで吹くフルーティストもいるけど、やっぱりあの曲はクラリネットで演奏するのが、一番魅力的だなと(個人的には)思います。

パユ様が、ブラームスのクラリネットソナタの1番と2番をフルートで吹いているCDを持っていますが、パユ様を以てしても、やはりクラリネットで吹く方が良いと思ってしまう。⁠⁠(⁠。⁠・⁠ω⁠・⁠)もちろん、素晴らしい演奏なんですけど…それでも。


ブラームスがフルートのための曲を書いてくれなかったのは残念だけど、オケでブラームスの曲に触れられるだけでも幸せだと思うことにします。


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そして、この「人と作品」シリーズの良かった点は、日本人の方が書かれていること。

翻訳モノはとにかく読みにくいものが多くて。

伝記とかって、特にそうじゃないですか?

本を開いてみると、思ったよりみっちりと書かれていましたが、わりあい読みやすくて良かったです。


他の作曲家のも読んでみたくなりまして、次は「ラヴェル」にしようかな。

(ラヴェルの曲にも取り組む予定なのです〜)