平常心を保つのは難しい
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流星の如く





彼は寒い冬に私の目の前に現れました




私はその時ひとりぼっちでした




彼もまた、ひとりぼっちでした





彼はひとりぼっちで悲しいそうでしたが強がって
「ひとりぼっちでも大丈夫!もう慣れたから。」
と笑いきれていない笑顔で言いました。
顔はこっちを見ていても、気持ちはどこか遠くのヒトを見ているような目でした。







彼の悲しい気持ちは、ひとりぼっちの私には痛いほどわかりました。
だから私は彼のそばに居たいと思いました。






そうしたらいつか彼が私のことを見てくれるかもしれないと。






冬の間、毎日連絡を取り、会って遊んだりしました。
彼が少しずつ、彼を見してくれるようになりました。
私はそれがとても嬉しかったです。









でも彼は、春になって、私の目の前からいなくなりました






彼から
「やっぱり、あの人を忘れられない。どうしたらいい??」
という相談を受けました。



正直、とても悲しかったです。
私では彼を満たしてあげられない、彼女を忘れられない。
そうわかったからです。





私は、
「…まだ好きならとことん追いかけてみなよ!今のままは嫌なんでしょ?頑張って、最後まで追いかなよ!」
と応援していました








彼は、
「わかった。頑張ってみる!」




そう言って、彼女もとへ戻って行きました










私は寂しかったです。
またひとりぼっちになってしまいました。




でも心は少しだけ暖かかったです
彼が幸せなら、それはそれで私も嬉しいからです









彼は冬には綺麗に見えて、春には遠く見えなくなってしまう星のようでした