師走という言葉通り、クリスマスシーズンはコンサートで多忙なので、これまでクリスマス会を行っていなかったのですが、子どもたちもコロナ禍でずっと楽しいことを我慢していたんでしょうね…

とある生徒さんに「先生、プレゼント交換をしたい!クリスマス会やって〜クリスマスツリー」とリクエストされました。


何とかギリギリ日程調整して、12/23(土)に

開催することになりましたクリスマスベル



前日の夜中、ストローで

Merry Christmasの風船を膨らませましたふんわり風船星



音楽ビンゴの景品プレゼントは

前日に購入済みウインク



生徒さんたちも興味津々(笑)


まずは、1人ずつクリスマスキャロルの演奏🎹



急遽開催しましたが、この時期は毎年、クリスマスキャロルを練習してもらっているので、みなさんすぐに演奏できたのが素晴らしい〜キラキラ


その後はデスクベル演奏です🛎️



ハンドベルとは違って、デスクに置いて叩くタイプで保育園のコンサートで使用したので今回購入オーナメント低学年は「きらきら星」を初見演奏。



高学年は少し難易度が上がりますが、

「きらきら星変奏」で、こちらも

初見で見事演奏できました星




最後は全員で「ひいらぎかざろう」に

チャレンジ!!

できるかな〜?



普段の譜読み力が試されますねニコニコ


ここからはお楽しみで、

音楽ビンゴゲームピエロ



数字ではなく、音楽かるたが箱に入っています。

景品には福笑い、凧、お菓子詰め合わせ、入浴剤、はたまたパック(お母様用)まで用意乙女のトキメキ



そして、最後はお待ちかねの

生徒さん同士のプレゼント交換ですプレゼント


シングルベルのピアノ演奏に合わせて

回しながら、楽しく交換しました〜ルンルン



子どもたちはこういうのがやりたかったようですが、コロナ禍でずっと我慢していたもんね


今年クリスマス会をやってあげられてよかったですが、この後、熱が上がって倒れましたガーン


毎年やってほしいとリクエストされるだろうなぁ。

でも、そう言ってもらえるうちが

先生としても花なのかもしれませんね誕生日帽子

































10/29(日)、ようやくコロナ禍が明けて、

出演者全員が揃っての発表会となりましたキラキラ



大人にとっても、このコロナ禍の3年は

いろいろな制限があり、長く感じましたが、

子どもたちにとっては想像を越えるような長い長い期間だったはずです。なにせ生まれた子が歩くようになってオムツ取れるくらいですから…


そして、子どもたちに新しい習慣を付けるには十分過ぎる期間でしたガーン

この間、マスク着用での演奏が当たり前になっていましたが、しかし、いざマスクを取ってみると…口を開けて弾いている生徒さんの

何と多いことでしょうガーン

マスクで呼吸が苦しいから、口を開けており、知らずしらずのうちに、演奏中も

口呼吸になっていたんですね。。。


ピアノの演奏はやはり、鼻から吸って

口から出すという呼吸法が基本なので

これに戻るまでに、また相当な期間がかかるのではないかと思います




夏前から始めた曲は、3回の試演会を経て

発表会本番に向けて仕上がって来ました🎹




一人ひとりの成長曲線が違う中で

本番までどのくらい伸びるか、どうすれば

本番にピークに持って来れるかを

見極めるのはピアノ講師の仕事ですが、

中には私の予想をはるかに超えた生徒さんもいました。

(発表会終わってからもレパートリー曲として弾き続けており、かなり上達しています⤴️)


あいにく、試演会がピークに来てしまった生徒さんもいます。これを私自身、何度も経験があるのでわかりますが、試演会でうまく弾けて油断すると、その油断が本番の演奏に出てしまいますタラー

多少の不安要素をわざと残しておく…という

レッスンの匙加減がまた何とも難しいです。


ピークを作るというのはプロでもなかなか難しいことで、体調を整えるだけでなく、モチベーションの維持や自己肯定感を高める練習、また自律神経系の調整(アドレナリン分泌、緊張緩和など)にも気を配らないといけないので、それをまだ年端もいかない子どもたちがするのは本当に大変で、この間、ご家庭でのお支えが大変だったかと思います。保護者の皆さま、本当にありがとうございました!!


発表会は1年半ごとに開催しておりますが、

毎度、新しい発見と反省が出てきます。

また次に生かしたいと思います照れ



そして、発表会にピークが来るように練習してもらってきましたが、発表会は決して

「終わり」ではありません。


今回の発表会で、大学受験のために

退会する生徒さんもいましたが、

ピアノは、あるいは音楽は「生涯学習」です。

「学習」というと何だかしなけらばならない固い感じがしますが、音楽があれば、人生が彩り豊かになると思います乙女のトキメキ

気持ちや心を音に置き換えられる術を持っているというのはどんなに素敵なことでしょう照れ


ピークを作るだけが音楽ではないので

発表会が終わった今も、

無限に広がる音楽の世界を

見渡し、感じてほしいと思いますキラキラキラキラ





























ピアノ講師の仕事の一つとして

「ピアノ選定」があります🎹


勝手に講師の仕事と私が思い込んでいるだけですが、おそらく一生モノになるであろう生徒さんのピアノを選ぶことは重要な仕事ですよねグッ


今回、シニアの生徒さんのピアノを選定しに

アトリエ・ピアノピアさんへ行って来ました。



見た目も麗しいプレイエルキラキラキラキラキラキラ

1904年のフランス製です。



オーバーホール済みです。



木目も美しいですが、燭台が付いているのが

素敵!



音はさすがのプレイエル、優しく上品です照れ

ショパンが使っていたピアノなので、ショパンはもちろんのこと、やはり音色的にはフランスものが合いますね。

選定に来た生徒さんはラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」を弾いていて素敵でしたキラキラ


プレイエル目当てで来店したのですが、
お隣にあったレーニッシュも気になる…



プレイエルに比べると、

そこはやはりドイツ製で、剛健な感じ。

音もプレイエルより鳴り、現代曲にもしっかり耐えられる感じ。

ラフマニノフもレーニッシュを所有していたそうなびっくり



こちらも燭台付きキラキラ



この木目が美しすぎて…

調度品としての価値もありそう。



何度か試弾してみて、どちらにするかを

決められたようですウインク

ご自宅にお迎えする日が楽しみですね!

























いつも新年度のはじめには

生徒さんに新しい手帳を渡します桜


上半期(4〜9月)と下半期(10〜3月)に分けて、半年間で何日間練習したかをチェック鉛筆


たくさん練習した人を表彰するよ〜と言うと

みんな、めちゃくちゃがんばる!!

一日も欠かさずに練習した生徒さんもびっくり

大晦日も三ヶ日も…

思わず「2泊3日の旅行に行ってもええねんで」と。この練習手帳のせいで1泊2日の旅行なんじゃないかと焦りましたアセアセ


先日、前年度の下半期の結果を発表し、

1位〜5位までをレッスンで表彰まじかるクラウン



ちょっとしたプレゼントもプレゼント


自分の子供時代の時は、先生に

他の生徒さんと比べられて、

嫌味を言われたりして

嫌な思いをしましたが、

こういうカタチならいいかな?


勝負するのは過去の自分!!










































今日はなぞなぞから始めたいと思います。


「始めるのは簡単で、終わりが難しいもの、

なぁんだ?」


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わたくしごと恐縮なのですが、今年度、

子どもが中学受験をしました。

新小3から入塾して、最終的には4つも塾が

変わりました

子どものために良かれと思って始めた中学受験は、まさに人気漫画『二月の勝者』のごとく、修験道でした。


ピアノを指導していると、

目覚めている子と目覚めていない子が

直観的に判ります。ここで言う「目覚めている」とは自分のことを相対的に客観視できるということですが、あいにく我が子は目覚めていない子でした。


そんな子がたった12歳で厳しい合否を

突きつけられる世界で耐えられるわけもなく、

小6の2学期は学校で荒れるようになりました。

担任の先生が緊急で家庭訪問したり、

また校長室に呼び出されたりもしました。


一連のできごとから受験勉強が相当なストレスになっていることを痛感し、入試3ヶ月前に中学受験を辞めることにしました。

せっかくここまでやってきたのに、あともう少しなのに…と苦渋の決断でしたが、目の前で「ぼく、中学受験を辞めても生きてていいの?」と涙をポロポロと流す子どもの姿を見て、これ以上の続行は不可能だと思いました。

そして、それが正解であったと思います。


中学受験関連の本もたくさん読みました。

小説やノンフィクションに関係なく、どの家庭にもそれ相当のドラマがあり、その家庭で何を一番大事にするか、その教育方針が問われるのが中学受験なのだと思いました。



ところで…音楽の世界にいると、そんなことは当たり前でした。練習につぐ練習、さらなる練習。

一昔前までは泣いても叫んでも弾かせるというのが普通で、私自身がそんな世界にどっぷりと浸かっていたので、子どもが嫌がっても勉強させる、泣かれても塾に行かせるのが当たり前と思っていたのですが、「教育虐待」という言葉が取り沙汰される昨今、本当にこのやり方は正しいのだろうか?と疑問に思い始めました。


そして、レビューで知って、ずっと避けていた映画『セッション』をアマプラで観ることにしました。



この映画は青年ドラマーと音楽院の教授のぶつかり合いがテーマですが、「これが真の音楽なのだ!」と言える一瞬のために、その後の人生を棒に振るような生き方には、昔の自分なら憧れもあったかと思いますが、今はNOと言うでしょう。


音楽をやっていると、テクニックを絶対視するあまり、見誤ってしまうことがあります。

「自分はなぜ音楽をやっているのか」という問いを。


そして人生は、意外と長いということです。

10〜20代に最強の結果を出して、その余韻や余力でその後の人生をやり過ごすには長過ぎる。




話を中学受験に戻します。

悩みに悩んでたどり着いた本の中に

こんな言葉が書かれてありました。


「教育とは…

迷いのない人、

他人の尊厳を大切にしない人、

共感性の乏しい人を育てないこと」

(『やりすぎ教育』武田信子著)





これらの言葉がすべて否定形で書かれているのがとても現実的だと思います。


私立受験は辞めて、公立の中高一貫校に志望校を替えたのですが、それは私の、親のエゴだと知っています。おそらく本人は全部やめたかったはずです。


子どもに良い人生を送ってほしいという切なる願いはエゴであり、親のどうしようもない性(さが)かもしれません。

それは、時には灯台のように子どもを導き、

時には子どもを潰してしまう毒にもなります。


その匙加減が狂ってしまうのが中学受験であり、鍛錬が求められる楽器の世界も同様なのでしょう。


音楽の分野においても終わり方を探すというのはなかなか難しいことです。

プロの演奏会になれるのはほんの一握り、

音大を卒業してようやくスタート地点に立てるという世界です。

しかもヨーロッパのようなパトロン文化のない東洋において経済的に自立できるようになるのは他の職業に比べて非常に遅く、現実的なリターンが少ないです。ピアノを教えながら演奏を続ける人、あるいは他の職業に就きながら趣味として続ける人も多いでしょう。


この世の価値観で判断する限りにおいては

ピアノや音楽は理解不可能な修験道なのですが、一方でこれは「終わらない道」なのです。


終わろうとしない限り、

どのようにも続けていくことができます。

本来、勉強や研究もそうでしょう。

あまりにも果てしなくて、

やってもやっても理想とする演奏になんて

辿り着けない…

到底終わることなんてできません。


でも、そういう世界に出逢ったのは

とても幸せなことだと思います。


終わりのない世界、

終わらなくていい世界に導くことが

教育の目的なのかもしれません。