中学1年のとき、3年生だった大先輩で、成績はトップ、応援団長、弁論優勝・・・とすごく、しかも飄々としていて楽しい方でした。向山さんと云います。

今をときめく理科大卒のご本人と女医さんの奥様、それが若いときからお二人でサボテン屋さんを！

　広い土地、サボテンの長～いハウスが十数棟。その中に名前も価格も書いてない大小サボテンが何万、いや何十万鉢。

　お仲間のようなお客さん達が、子供を連れ、犬を連れ、家族連れで来ていて、ながめ、勝手に水をやったり、棚からおろしたり、手に取り楽しんで、欲しいのを見付けるとカゴに入れて向山さんの居る所へ持って行きます。すると、これは100円とか、これはいいやあげるとか、これは3万円だよとか、これは育てるのがむずかしいよとか・・・。3万円、5万円などと云うのは、大抵の人は元の所に返しに行きます。

　買ったサボテンに名前を札に書き込んでくれます。その辺も秀才、その何十万のおびただしい数のサボテンの名前と金額を全部憶えているのです。ただただ感心。

　私も楽しく、ちょっとのつもりが、2時間も居てしまいました。

買って来たサボテン。2ヶで1000円でした。

これ、3万円。

高いのは50万円のものも有るそうで、因みに世の中には100万円のものもあるとのこと。

農夫が板に付いた向山さん。

大変な資産。お客様から、お父さん、お母さんと親しまれ、飄々としながら大資産家になれたのも秀才ゆえなのかも。

　因みに、タクシーに乗り「二和園」と云ったら知らないと。サボテンやと云ったら、ああ、と云って走り出しました。道すがら、運転手さんの話では、名前も看板も出してないのに九州や沖縄、いや海外にも有名らしく大勢来るんだよね、と不思議顔。

60年ぶりの先輩にお会いして来ました ― すごく懐かしかったです。