昨暮ごろから新聞で、その保存の問題が報道されていますが、持ち主さんが個人ではもう保存の限界とのことです。
ここは文京区本郷の菊坂の近くに有った樋口一葉が住んでいた所からすぐそばなのですが、今では2000円札に納まっている一葉も、当時お父さんを失い暮らしが非常に大変で、この伊勢屋質店に通ったとのこと。一葉が亡くなったときは、ここのご主人もお香典を届けたとのこと。
大戦でも焼失せずに済んだ貴重なもの、何とか、以前書いたYS-11のように保存されると良いですが。
私がこの種のものを見てこのような思いにかられるのは、私自身、静岡の実家に有った天保時代の大きな土蔵が、やはり保持が困難で、奇しくもYS-11の飛び立った年に、解体されてしまったことが有り、今でも残念という思いが有るからかも知れません。
旧伊勢屋質店
新聞のスクラップから。
私共の会社では、近隣に慣れ親しんでもらうため、新卒社員達にはいつも近くの史跡などを案内しています。ここもそのコースに入っている所です。
近くには一葉が使っていた井戸も、そのまま残されています。同じく、新卒達の案内の折りのものです。