この二人を併記されても、何だろうと思われるかも知れません。

実は、私が劇場へ足を運んだ ただ2回だけの歌謡ショーなんです。

前者は50余年前、学生時代に後輩との賭けに負けて連れて行かされた東京ドドンパ娘、後者はこの7月にあった明治座の五木ひろし芸能生活50周年記念公演です。こちらは家内が急に行けなくなった知人から券を戴いて来たもので、どちらも意図せず行くことになったのが共通点。

対称的なのは同じころプロデビューしながら、渡辺マリは東京ドドンパ娘で一発だけの大ヒット、五木ひろしは50年も売れ続けた大御所的な歌手。

 どちらも十分楽しむことが出来ましたが、おどろいたのはフィナーレ。終わると年期の入ったファン、つまり おばあさん達がお花や金一封を手に手に駆け付ける中、ハンカチーフを差し出す人が何人も。そんなものをなんだろうと思って見ていると、彼はかがんで猫が顔を洗うような格好で、顔を拭いては返しているのです。何んと、その汗を拭いたのを持ち帰って後生大事にするのだとのこと。おばあさん心理とは。そんなものを。









写真はダメ、とのことゆえ当日のパンフレットから