前回豚を飼った思い出をかきましたが、豚とのご縁は、これで終わりではありませんでした。人生ってその先 思いもよらない色々なことに出合います。
年月が過ぎ、私も機械屋になり、20代半ば過ぎ、ここでまた豚との再会が起こりました。
私が飼ったころは農家が1-2頭飼って暮らしの足しにしてましたが、日本も東京オリンピックを経て高度成長路線をひた走るようになると、豚はもうブロイラーよろしく、多量に“生産”される時代になり、仙台市郊外の愛子と云う所に有った 当時日本最大の早川牧場で 世界初、全自動給餌システムを導入することになり、私の居た会社が開発実施することになりました。私は、現地を確認に行って来いと云われ、映画のオーケー牧場のようなイメージで、長い時間を掛けて仙台へ出張しました。
そこは牧場と云っても 豚が対称、野原に豚がのどかに放牧されているのでは無く、豚舎と云う大きな小屋が何連も有り、その中に豚房と云う10頭位が同居する豚達の部屋があり、それはもう 見渡す限り豚 豚 豚です。
何と1万頭も居るのです。とんだところへ来てしまったものだと思いつつ、これと云った図面も無い豚舎群のスケッチ(寸法取り)をして、帰りました。そしたらそのまま担当と云うことで、今に換算すると5億円程のプラントの設計~完成まで9ヶ月程の、“世界初”に取り組むことになってしまいました。
この結末は、次回以後に。
牧場にて、ヘルメットが私。