そのむかし

天国とは

善い行いをして

死んだら行けるところと言われていたが……

天国はそんなケチくさい場所ではない

好きなときに行ったり来たりいつでもできる

近所の公園のようなものだ

目の前にただよっている空気のようなものだ




天国は

ひだまりみたいにほわーんとしていて

かたちあるものではないので

目に見えるものがすべてと思っている人間たちは

わからないから怖いのだ

たまに片足を突っ込んで ほっとした瞬間に

怖い!と急いで足を引き抜く



思い切って両足いれたら

「なぁんだ」ってなるから

いつだってそこにあるから

いつでもおいで