65点。
貞子と言えば、漫画で萌えとして描かれ、遊技機の中では応援の対象であり、ロッテリアにて一日店長を勤めてみたり、始球式に参加すれば、素晴らしい投球フォームを魅せるような、メディアミックスが過ぎて、本来の恐怖のアイコンから大きく外れてしまったアイドル的な存在ですが。
もう一度、原点に帰ってみましょう。
これは、原作の小説に一番近いイメージのドラマ版の呪いのビデオです。
(2024.01.11追記)動画が非公開になってしまいましたので削除、及び加筆します。
今、本記事を見返すと有名作品だからってかなり適当に書いていますね。反省。
原作と共通するのは方言や噴火、サイコロや老婆、死を回避する方法が途中で消えている事。どれもストーリーを展開させるギミックとして描かれます。ここで一番近いイメージと言及しましたのは、映画オリジナルの要素があるからです。
呪いのビデオの制作コンセプトは「意味不明で人間が不快に感じる映像」だと思われます。特筆は白い布を被った人物が斜め下の方向に指を差しているシーンです。これは当時、あまりの事件の凶悪性から被告人の顔を見せずに袋を被せて行ったと言われる現場検証で幼女の遺体を埋めた場所を指差した犯人、東京・埼玉連続幼女誘拐事件を想起させるものです。
そうでしたそうでした。オリジナルには死を回避する方法が入っていたのに、被害が拡がらないように誰かが上からダビングして消していたのですね。犠牲になってでも連鎖を断ち切ろうとした人が居て人間の強さなんかも感じたものです。
下地に不幸(或いは幸運)の手紙、チェーンメールなんかがあって、ノストラダムスの予言で終末感が漂い、テレビでは心霊写真やオカルト番組が流行り、DVDは流通していたものの、VHSがまだまだ全盛である時代背景にマッチしていたのですね。
続編は「らせん」です。