気は疑心暗鬼を乗り越えて
気の力 生江有二 文庫版P344
『人間の進化、魚が陸に上がり、肺呼吸をし、手と足を使うようになり、立ち上が
り、長い時間をかけてさまざまな文明を生み出してきた。その生命の歴史の一瞬一瞬
は、人間の持つ遺伝子の中にインプットされているはずであると西野師は語る。
「ところが、インプットされているその記憶、情報を人間は忘れてしまっている」
足を動かさずとも移動できるようになり、手のかわりになるものを次々と生み出す。
便利になればなるほど、人は本来持っていた能力を忘れていったのではないか。
人間が忘れてしまった能力。それを呼吸法によって細胞を活性化させ甦らす。』
生江さんは、初め対気を「ヤラセ」と感じていたそうです。しかし「約束組手」の
形になっていないと、わけがわからなくなったそうです。
そこから、すぐに稽古を始めたということではなく、最初に取材をしてから5年ぶり
に西野先生と再会し、さらに半年たってから稽古を始めたそうです。
目の前でおこったことも、「何か裏がある、約束ごと」の世界だと思っていたそうで
す。
しかし、その後は・・・・・・
上記のように細胞を活性化させて対気をすると、「年配の人々を、元気にすることだ
けでなく、生きていくことが実に心地よいものであることを知らしめるはずであ
る。」と述べています。気の力文庫版P340
疑心暗鬼を乗り越えた人の言葉