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13Oct
- ノーベル平和賞
  　アメリカが核兵器を使っていない？アメリカがあちこちで使っている劣化ウラン弾はどうなのだと言いたい。
30Sep
- 自民党の党首は石破茂氏
  自民党の党首は決まったけど、、、、新内閣の顔ぶれは相変わらずで、年配の議員が幅を利かせているみたい。もっと若い人がどんどん出てきていいと思うし、なんだかなあ。こんななら、岸田さんで良かったし、何で岸田さんを下ろしたのかわからない。石破さんこんなでは何もできないよ。それにやっと10%を超えた女性議員もっと出て来てほしい。民主党はどうなんだろう？まだマシな気がする。日本にパリテは可能？議員の「男女平等」のヒントを専門家に聞いた | 日本財団ジャーナルフランスのパリテ法が、日本における議員の男女平等へのヒントになるかも。パリテ・アカデミーの三浦まりさんと村上彩佳さんに伺いました。www.nippon-foundation.or.jp
15Sep
- 『小窓の灯りー私の歩いた道』宇佐美斉
  　自伝を上梓しますとお年賀にあったので出るのを楽しみにしていた。ネット検索をしていたら新聞の書評が引っかかったので、Amazonに注文した。書評は要領を得ずよくわからない。買ってみて、出版物について経緯や日付などとても細かく書かれているし、人との関わりなどとても率直で、私にとっては研究者宇佐美斉の資料として何よりの価値を持つというのがわかった。末尾に付された自筆年譜で、私が関学の大学院を受けた時期が関学の仏文学語学学科にとってもどういう時期だったかがわかる。面接の時片山正樹先生が、私がランボーのヨイドレセンと言ったのをあれはヨウイドレブネと読むのですよとおっしゃられて確かにヨイドレセンでは文学的ではないと思ったのを覚えている。私は宇佐美先生の関学時代の最後のニ年間の教え子になった。それ以降、日仏学館の隣にあった京大の人文研の宇佐美研究室にはよく行かせて頂いた。私の研究のきっかけとなる本を紹介して頂いたのはその頃だった。小さな冊子で、「ランボー以前の見るということ」というテキストと後半は見者の手紙とそれに添えられた詩を解読しようとするものだった。それがなければとっくにランボー研究など私にできるわけがないと諦めていたと思う。好感は持てるが、何かが欠けている。そのテキストに欠けているものを探そうと思ったのが始まりだった。私がやりたかったのは研究というより、謎解きだった。探偵まがいの推論をして、その証拠探しをするというものだった。その前提として必要なのは、ランボー研究者たちのあり得ないと思える説だったりもした。結果、テキストが少なくとも私にとって納得いく読みに至るのだ。テキストが読めていなくてランボー論も何もあったものではない。少なくとも私には読めていない。私が嫌いだったのはあらゆる感覚の錯乱というランボーの表現を免罪符にして読み解けていない箇所を誤魔化すことだった。自分なりの仮説を出す研究者は好きだった。私の考えと違っていても，読み解こうという思いは一緒だから。　『ランボー私註』は好きだったし『素顔のランボー』はランボー周辺の人々の証言を抜粋翻訳したもので、一次資料なのでずいぶん役に立った。最終的には訳されてない箇所を読む為に原典にあたる事もあるのだけれど、非常に助かった。こういうことをやってくださっている日本の研究者を他に知らない。二次資料にはその著者の考えが紛れ込む。それでは困る場合があるのだ。ただ、日本の研究者にはパリ大学の著名な研究者にあたってないと信頼に足る論文とは言えないと言う人がいる。今まで、そういった先生にはお会いした事がなかったので、世間知らずだったと思う。　人文研のボドレールの『悪の花注釈』は非売品だったが古書店で見つけて2万円ほど出して買った。この本によれば誤植が多いということだが、手に入れられた時はうれしかった。それ以前、人文研の研究会向けの資料、『悪の花』のそれぞれの詩の様々な翻訳を集めてコピーしたものを貼り付けていくというアルバイトを後輩の竹尾茂樹さんから誘われてやったことがある。　宇佐美研究室での、アリュー氏や婚約者のブリジットさんを交えての日仏の詩の研究会など懐かしく思い出すことは多い。　関学の大学院以前は京都の日仏学館で勉強していたので、京大の学生さんから京大の先生方の話はよく伺っていたので、この本に出て来られる先生方のお名前はほとんど知っている。ただ、山田稔氏と交流がおありだったのは初めて知った。父が買っていた『ごっこ』『スカトロジア』で初めて名前を知った作家で京大のフランス語の先生だというので記憶に残り、フランスでの教員研修では何年か前の受講者の先輩で授業に出なかったと噂されていた強者である。今だから言えるが、フランスでの教員研修では、7月に車を2台連ねて、スペイン旅行をした。離婚なさった奥さんとの間の息子さんがフランスにいらっしゃる先生が息子さんと旅行したいというのもあったかなと思う。団長がドライバーだったし、大学院の先輩も加わっていたから行かないという選択肢はなかったと思う。私個人として言わせて貰えば、フランスまで行って日仏学館で嫌というほどやった初心者向けの視聴覚教材の授業を受けたくはなかった。フィゲラス、アルハンブラ宮殿、トレド、プラド美術館、その他、あの時行かなければ行っていないだろう場所もある。ただ、残った先生にはしかられた。また脱線してしまった。　2000年代に入ってからは父が亡くなり、認知症の母の介護に行ったり来たりだったり、自分が交通事故に遭ったり、癌をわずらったりと非常勤の仕事を続けさせて頂けたのが奇跡的と言って良いような状況で、その後、妹の家族の不幸が続き、この本にある、京都であったランボーに関する大きなイベントも知らないような状態だった。　ブリジットさんが京都に来られた時は、宇佐美先生からご連絡を頂き、お顔を見ることが出来た。亡くなられたアリュー氏もブリジットさんも私のことなどは覚えておられなかっただろうけれど、私にとっては、『日本詩を読む』のアリュー氏は父が好きだった朔太郎や中也を読んでいるフランス人として特別な意味があった。子供の頃「夜汽車」などよく暗唱して聞かされたし、中也の調子の良い童話を聞かされているような詩もよく聞かされた。　先生の学校時代のことなど、もう一度、読み直そうと思う。今は、自分の古い原稿の見直しをしているので、つい自分のことばかり書きつける事になった。許されたし。　　
12Sep
- 夫婦別姓はあっていいのでは？
  　今、自民党の党首を選ぶ選挙に九人もが立候補している。パーティー券を売ったお金を申告せず裏金化したことから、派閥をなくし、選挙も原則的に派閥を基盤にしないというところから、そうなったようである。政策を聞いていると、これは困るとか、それはやって欲しいとか、こちらも色々都合がある。マイナカードは作ってない。作りたくない。　選択的夫婦別姓はいいと思う。私の母は、結婚しても職場は変わらなかったので父と混同しない為にか、職場では結婚前からの姓で呼ばれていた。私からすれば父と対等で働く母はカッコ良かった。家では夫婦喧嘩ばかりだったけれど、だいたい父が横暴で我儘で手が出て、母が土間に食器をたたきつけてというパターンだった。私が風邪をひいて、それを父はお前のせいだと母を責めるので喧嘩になったのを覚えている。泣いて間に入ると、父はお前は関係ないと言った。私が原因で喧嘩になったのは一度だけではないような気がする。よく、父は私は強情で母に似ていると言った。妹は俺に似て素直で良い子だと言うのだ。今になって考えると私の顔立ちは口元など父にそっくりだし、妹の方は従兄弟が母に似ていると言っていたけれど、大人になると母というより祖母に似ていたと思う。親類に美人だ美人だと言われる母に似たかったけれど、私は父の家系の血が濃かった。父は鼻が低くないのにどうしてと思ったけれど、母方の祖母も祖父も鼻は高かったから、父の血だと思う。父は88歳で亡くなり、13人きょうだいの末っ子だった父の葬儀は同業者やいとこたちも沢山来て賑やかだった。その時からすでに認知症だった母は96歳まで生きた。母の方が二つ上だったから、父が亡くなって6年生きた事になる。母の一周忌と父の七回忌は一緒にやった。　いずれにしても、働く母を見て来たので、今だに選択的夫婦別姓が法律で認められていないというのが、信じられない。小泉進次郎はあまり支持したくはないけれど、選択的夫婦別姓だけは法制化して欲しい。　
07Sep
- カラオケ　フランス語曲リスト
  　久方ぶり、カラオケで歌った。かつて今出川沿いにあった喫茶店の店主を中心に、そこの客だった人間などが十七人も集まった。ちなみに今ではその辺りはマンションになっている。私はフランス語でという要望に応えて、『愛の讃歌』を歌った。パリ五輪の開会式で、セリーヌ・ディオンが歌い上げたのが記憶に新しい。慣れているので一応は歌えるけれど、あんな風に歌い上げることはもちろん出来ない。当然のことだけれど。　それで、何が歌えるかとパソコンで、カラオケの収録曲を探してみた。数年前、私のブログで、DAMに収録されているシャンソンのリストを作ったら、今だにそれに頻繁にアクセスしてくださる方がいらっしゃるようなので、きっちりしたリストがあればそこで見て頂いた方がいいのではと思うので探してみた。以下のサイトにアクセスしてみて下さい。KARAOKEをクリックするとDAM収録曲が出て来ます。ザーズの曲もあるのにはびっくり。ムスタキもあるし、最後にリーヌ・ルノーの『フルフルー」がある。信じられない。フランス語でシャンソンを歌おう - シャンソニアネットフランス語シャンソンはカラオケにもたくさん入っています。「シャンソンをフランス語で歌えたらいいな」そんな貴方に、まずはお好きな１曲を歌えるようにカタカナルビ付きの歌詞をご用意してシャンソニアネットがお手伝いします。さあ、気軽に最初の一歩を踏み出してましょう！chansonia.net何故こんなに曲目が増えているのかと、いぶかって河原町の繁華街沿いにある新しいカラオケ店の店頭で呼び込みをしている若い人に聞いたら、カラオケ店は増えているので，それぞれ特徴を出すため、その店は食事や飲み物で稼ぐため、会員には0円にしているとか。そして観光の外国人を集めるカラオケ店があるから、そのために外国語の曲目が増えているのではないかとのこと。それなら、画面に出てくる歌詞の綴りの間違いやふりがなの誤りはきちんと訂正して欲しいとは思うけれど。
21Aug
- アラン・ドロン逝く
  　18日、アラン・ドロンが亡くなった。　　知人がゴダールの『勝手にしやがれ』をNHK BSで見たとメールをくれた。そう言えばゴダールは安楽死をしたとのニュースをだいぶ前に聞いていたのを思い出した。ジャン＝ポール・ベルモントは2021年に亡くなっている。フランス映画とは長らく縁がない。何があるのか調べようとしたら、アラン・ドロン主演でゴダール監督の『ヌーヴェルバーグ』という映画があることを知った。どんな映画なのか。見てみたいと思う。映画『ヌーヴェルヴァーグ』の感想・レビュー[273件] | Filmarksレビュー数：273件／平均スコア：★★★★3.7点filmarks.com
13Aug
- 中東情勢、ウクライナそしてアジアの中の日本
  　オリンピックは無事に終わって良かった。ウクライナや中東情勢だけでも大変な事が次々起こっているのでパリでなにか起こるのではと怖かった。イスラエルはイランでハマスの最高指導者ハニヤ氏を殺害したし、7月にレバノンのヒズボラを攻撃した折、幹部を殺害している。また、イエメンのフーシ派がハマスとの連帯を示し、テルアビブを攻撃したとして、フーシ派の拠点の石油施設を空爆している。イスラエルは周り中を敵にしているのだ。おそらく、モサドが暗躍しているのだろうと思う。　膝を痛めて、今、整体に行っている。そこの先生が私がフランスのことを知っていると聞いたのでと、政治談義を持ちかけて来られた。ヨーロッパの国々に同調して、ロシアをあまり刺激すると良くないと仰るのである。中国も北朝鮮も怖い国だし、何かあっても、アメリカは絶対助けに来ないから、隣国とは仲良くしないといけないと仰るのである。よく分かるし、隣国と仲良くしなければと言うのは、当然のことである。でも、間違ったことは間違ったことと言わないとそれは自分に返ってくる。領土的野心で他の国を侵略するのは良くない。今のロシアを見ると、何も言わなくても、北方四島は帰って来ないだろうし、ロシアが北海道を欲しいと思い、それが可能だと思えば侵略してくるだろう。中国の「核心的利益」も同様。中国の「武力行使も辞さない国益」は台湾も、尖閣諸島も同じである。ウクライナにおいて、領土的野心は許さないという日本の立場を見せておかないとまたヨーロッパの国々やアメリカにそれをアピールしておかないと、中国が「核心的利益」を口実に行動を起こせないよう世界の目を中国に向けさせておかないといけないのではないかと思う。
12Aug
- 教育無償化を実現する会？
  　知人が前原氏の秘書にお世話になって、夏祭りのチケットを何枚か買われたのだけれど、予定していた人が行けなくなったと言うので私が行かせていただく事になった。昨年末、新党を立ち上げたと言うので、前原氏の話も聞きたかった。嘉田由紀子氏も来ていた。ただ、「教育無償化を実現する会」の本気度がもう一つ、どうなのだろうと思った。焦点は大学教育にあるようで、話はアメリカの大学との比較を中心にしていた。ただ、大学への寄付の額が桁違いのアメリカの大学と、文科省の補助と授業料を頼りにしている日本の大学とでは運営の仕方自体がかけ離れていて、ほとんど不可能なことを目標に据えているとしか思えない。教員の給与を比較しても始まらない。考えるに、フランスの大学教育は日本のようにお金はかからない。授業料は数万円と驚くほど安い。その代わりしっかり勉強しないと卒業できない。パリの高等師範学校や理工科学校は入った途端に給料がもらえる。教育が国力だという考え方が浸透しているのだと思う。　今の日本の高等教育では、育英会の奨学金の返済時に利子が付くというのはなんとかして欲しい。まるで、金貸しで、学生が可哀想だ。それに大学で教えていても、非常勤だと返済免除にならない。非常勤講師が安く働くお陰で日本の大学教育は成立しているのに、きちんと給料がもらえる専任だけが返済免除になるのはおかしい。非常勤講師だって、しっかりした論文を書いている人は多いし、研究能力をみくびってもらっては困る。それに私に関して言えば、極力手抜きせずに教えてきたと思う。非常勤でも返済免除にして欲しかった。ボーナスなしで400万円返済するのは大変だった。　あと、ロングヘアの男の子が暫くして短髪で真っ黒に日焼けして現れて、聞くとトビをやっていたとの事。父親が亡くなって学費が払えなくなって、せめて短大卒の資格と学費を払うために働いていたと言う。親に大学を辞めてくれと言われ、辞めたくないので、アルバイトをして、学校へ来なくなった子や、母親が自殺して、引きこもっていたけれど、目標を叶えるために卒業したいと言ってくる子や。教育無償化しなくて良いから、取り敢えずこういった子達を援助してやって欲しい。　前原氏の悪い噂は左京の選挙区では聞かないけれど、アメリカとの比較はどちらでも良いので、目の前にある出来ることから、やって欲しい。　
30Jul
- パリオリンピック！
  　四年に一度、何も出来なくなる時期がある。テレビに齧り付いて、一日中。丁度、夏休み中なので、何処であろうと、睡眠不足になったことはないけれど。　男子体操団体とスケートボードを見た。
24Jun
- スズメバチの巣
  　ボールみたいなスズメバチの巣が洗濯干し場の出入り口に出来ていた。窓を跨いで出るので上を見ずにいたから気が付かなかった。取り敢えず巣を叩き落としたのだけれど、同じところに蜂がたかってまた巣を作ろうとしている。怖くて出られないと思っていたけれど、フマキラーのスプレーを網戸越しに吹き付けたら蜂が落ちた。上手くいくだろうかと疑心暗鬼だったけど10メートルと書いてあって楽勝だった。洗濯物が干せるようになってホッとした。トイレにムカデが出たのでそこにもフマキラー。もう逃げていたかもしれない。こんなことでも殺生をせずには生きられないのが人間だと思った。
21Jun
- フランス下院選挙
  　フランスの下院(assemblée nationale)が解散され、7月には選挙。フランスの上院(Sénat)は間接選挙で昨年9月に終わっている。EUの選挙でフランスのマクロン大統領の政党が後退したのに反して、極右の国民連合が躍進したのを受けて、マクロン大統領が下院を解散したのである。国民連合の党首を首相に選ぶことになれば、フランスの政治は捻れ状態となって、マクロン大統領はやりにくくなることが多くなる。
16Jun
- テレビドラマ『おいハンサム‼︎』映画化
  　光テレビでドラマの一挙放送をしていたので思わず見てしまった。とても面白かった。父親母親3人の娘の5人家族を中心に話が展開するコメディ。食事や料理のシーンがやたらに多くて、父親が会社や家族の前で吐く教訓めいたセリフが的を射ていたり、軽くいなされたり、、、、、3人の娘は長女が離婚体験者で、それぞれの交際する男性達がいろいろ変わっていってそれぞれ面白い個性の持ち主達で、、、、、母親は毎日、娘達や夫のご飯や弁当を作り、慌てず騒がずのおっとりした性格で、、、、、登場人物達の独り言というか長台詞が面白い。映画はきっと面白いと思う。21日封切り。　
07Jun
- 『人新世の「資本論」』斎藤幸平　集英社新書　2020
  　まず、「人新世(ひとしんせい)」ってなんだということから始まる。分からない。で、調べてみると、人新世（アントロポセン）とは・意味 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD人新世（アントロポセン）とは？人新世（じんしんせい、ひとしんせい）とは、ノーベル化学賞受賞者のドイツ人化学者ideasforgood.jp　地質学の区分として「完新世」に次ぐ時代として現代が振り分けられたのが「人新世」で20世紀の半ばから始まるとされた。核爆弾の開発で、放射性同位元素の増加やマイクロプラスチックの増加、その他、人類によっておこされた地球環境の激変があり、それが地質に刻まれるというのだ。資本主義によってもたらされた結果なので人新世よりも資本新世が提起されたりもしている。　　タイトルからして新しい概念で、本文には、新たな用語が次々に現れる。SDGsなど忘れてしまっていた。国連が掲げた17の持続可能な開発目標。それを「大衆のアヘン」であると言う。それで気候変動が止められるものではない、アリバイ証明のようなものであるという話から始まる。あなたはどんな未来をえがきますか？日本ユニセフ協会が提供する子ども向けのSDGs学習サイト、SDGs CLUB（クラブ）。SDGsの前文・宣言を知る入り口として、SDGsが描く世界をアニメーションのストーリーで見てみよう。www.unicef.or.jp　ガソリン代の値上げに端を発した黄色いベスト運動。その後どういう運動に変化したかも書かれている。300ページを超える本なのでちょっと息切れ。マルクスが晩年、資本主義の自然破壊を憂えていたことから発して、地球を救うための脱成長コミュニズムの斎藤氏の具体的な提案もなされている。　書店で見つけた関連図書。『史的システムとしての資本主義』ウオーラースティン著川北稔訳　岩波文庫　2022。政治と結びつかない限り、資本主義は不可能。1995年の版をもとにしていて、斎藤氏が『人新世の…』で用いているさまざまな概念もその頃には了解事項だった。マルクスも資本主義の解釈は時代によって変化することを分かっていたと書かれている。　
06Jun
- カスハラ
  　カスハラが問題になっているけれど、客として不愉快な思いをしたことは何度もある。大体、レジで小銭を出そうとすると、指で苛立たしそうに、カウンターを叩いたり、次の客に「大変お待たせしました」と、たいして時間をとっているわけでもないのに、私が時間を不当に取らせたかの如く、当て付けがましく言うのが不愉快だった。「お待たせしました」で十分だと思うのに、この大変は失礼だと思う。自分が前の客のレジ係の対応で本当に延々待たされてもこの大変は聞いた事がない。「お待たせしました」とも言わない。前の客を左で待っていたら、いつのまにか右に列が出来てきて、後ろへ並べとか(右へ回る空間的余裕がなかったので、左で待っていたのに、それを見ていなかったのか、右に列を作れなどという指示はないのに抗議しても後ろへ並べの一点張り。中途半端なマニュアル対応で客などどうでもいいアルバイトだからだと思うけれど、疲れている時など、二度とここで買うものかと思う)。こういうことに文句を言えばカスハラと言われるのだろうか。本当にひどいケースはあると思うけれど、店側が不快にさせる場合もある。
29May
- 「ゼロからの『資本論』」斉藤幸平　NHK出版新書　2023
  　高校で、文系の男子は大体経済学部を目指す人たちが多かった。私は親の希望で理系のクラスに入ることになり、当然理系の科目が苦手で、勉強の仕方もわからず落ちこぼれて、紆余曲折を経て、フランス語を学んで、最終的にランボーを読むようになったけれど、どうも、普通に文学を目指した人たちとは肌合いが違うようである。多読ではないし、文学の素養があるとも思っていない。ただ、美しい文章は日本語でもフランス語でも好きだから、それだけが文学部に所属した資格と思っている。　それはともかくとして、経済学をきっちり学んだ人なら、持っている知識が私にはない。そもそも、『資本論』など難しいと思っているので読もうと思ったことがない。『共産党宣言』は岩波で薄い冊子があったので、読もうとしたことはあるが、読み切った記憶はない。それで、何となく手に取ったこの本を読み切って、そんなことが書いてある本なのかと取り敢えず、理解した。基本中の基本を教わったということである。　資本主義社会は「社会の富」を「労働」を介在させて「商品」に変えてしまう社会、本来の使用価値(必要なもの)を価値(儲かるもの)に変えてしまう社会である(水の例は分かりやすかった)。そして、「商品」の再生産のために「労働」から「余剰価値」を引き出す。ソ連や中国の制度は「国家資本主義」で資本家の代わりを国家が務めているにすぎない。後半部分でエンゲルスによってまとめられた『資本論』では語られない資本主義のもとでの自然破壊にマルクスは関心を持って調べていたこと、マルクスが『資本論』の中で語らなかった持続可能な経済、資本主義からの脱却の様々な方策について語られる。資本主義の申し子の私は、買うお金がなくても株の勉強、NISAって何？と振り回されている。知人は、銀行で積み立てられたお金は政府がアメリカに渡し、アメリカが武器を作るために使っていると言っているけれども。
24May
- Dune砂の惑星part2
  　今日が、上映の最終日。6時にスタジオに入って、出て銀行の時計を見たら9時。迫力のあるシーンの連続だった。フランク・ハーバート『砂の惑星』のシリーズは読んでいない。昔、父が面白いと言っていたので、推理小説趣味のこの人がSFを読むなんてとびっくりしたことがある。(その後、医師で小説家でもあったマイケル・クライトンの『ジュラシックパーク』を読んでいたので(夏休みに俺が読む前に読むなと言われたけれど、父が仕事をしている隙に読んでしまったのを覚えている)驚くには当たらないと思ったけれど。未完で亡くなったと聞いていたが、ハーバートのメモを元にシリーズが補完されているとのこと。ロボットやコンピュータが出てこないSFというので、評価する人もいるそうだ。読んでいないのに、話をかなり詳しく知っていて、どうしてかなと考えていたら、昔、映画の他にテレビドラマも観ていたのを思い出した。トルーキンはあまり評価していなかったそうで、批評するのを拒んだそうである。そんな時代に書かれたのかと思った。日本語に翻訳されたのは1980年代だと思うけれど。　知っている話では、ポールの妹が産まれていたので、きっと、part3も期待していいのだと思う。スパイスの影響で、2人の目が青かったのも、覚えている。ティモシー・シャラメはビデオで見た事もあってか一作目ではそれほど存在感を感じなかったけれど、今回は一気に存在感を増してフレメンたちの間で予言された救世主になっていき、ハルコンネン家との最終決戦になだれ込んでいく。でも、原作を読まなくては、ね。
22May
- ICC(国際刑事裁判所)とは？
  　見出しがやたら英語の頭文字なので、私のような無知な人間は新聞記事を読むのも大変。新聞は取っていないので喫茶店で新聞を見た。今朝の朝日新聞の一面はの大見出しは「EU　AI包括規制法」小見出しには人工知能(AI)、欧州連合(EU、本部、ブリュッセル)となっている。こんなことをするなら、大見出しを日本語にすればいいのにと思う。一面記事も重大なのだけれど、国際欄で大見出しは「ICCへの反発広がる」で国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)と要約説明にある。こうした横文字の省略記号は知らない場合、携帯やパソコンで調べることになる。今回もICCを調べた。比較的新しい国連機関のようである。それがイスラエルのネタニエフ首相とガラント国防相、ハマスの幹部に戦争犯罪や人道に対する犯罪の容疑で逮捕状を出した。逮捕状発行には1ヶ月以上かかる可能性があるらしいが、ハマスも欧州諸国も反発しているそうだ。パレスチナはICCに加盟しているが、イスラエルと米国は加盟していない。https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000162093.pdf国際刑事裁判所とは : アムネスティ日本 AMNESTY国際刑事裁判所（International Criminal Court,略称：ICC）は、国境を越えて、各国際機関から独立して、人権侵害の加害者を裁くことができる、歴史上初めての「国際的に活動する常設の普遍的な刑事裁判所」です。www.amnesty.or.jp国際刑事裁判所（ICC）についてわかりやすく解説するページ | megumiochiochmgm.wixsite.comICC、プーチン氏に逮捕状ウクライナでの戦争犯罪で【3月18日 AFP】（更新）国際刑事裁判所（ICC）は17日、ウクライナの子どもの違法連行をめぐる戦争犯罪の疑いで、ロシアのウラジーミル・プーチン（Vladimir Putin）大統領に逮捕状を出した。www.afpbb.com　いろいろ貼り付けましたが、適当に選んでご覧ください。アムネスティはおそらく、もっともICCの動向に注目している組織の一つだと思います。
17May
- Amazon 便利だけれど、、、
  　また本を買った。ほとんど病気である。断捨離しなくては、ただでさえ、狭い住居が侵食される。ただ、ひつこく読み返す本、読みかけの本、絶対に処分したくない漫画本などがある。諸星大二郎の本は今、かなりの量が甥のところに行っているけれど、戻ってくる。星野之宣の『レインマン』もどこかにある。コミックと馬鹿にされようとも、読み返すので仕方ない。『十二国記』も新潮文庫版で揃っている。当然読み返す。　本棚には『プラトン全集』が一揃い場所を塞いでいる。ランボーが読んだプラトンを調べるために一冊づつ買ったけれど、文庫で間に合った。なんでランボーがプラトンの『国家』を読むのだろうと、自説とは言え、いぶかったのだけれど、よく考えてみれば『国家』はフランス語で『République』と訳され「共和国」の意味を持つ。1870年9月4日に第二帝政の崩壊に伴って、共和制が宣言されたので、そこからランボーが興味を持って読んだと考えられる。ギリシャ語では「ポリテイア」なのでおそらくラテン語訳ないし仏訳で読んだと思われる。　19世紀ラルースの復刻版が一揃い。これもいちいち、大学で調べておれないと、教えてもらったのを幸いに手に入れた。安く手に入れたけれど、落丁があって、輸入元にコピーを送ってもらった。あと、ランボーに関する出版物。ざっとみて読む気がしないもの、読み通していないもの、資料として置いておくものなど、色々ある。いろんな人がいて、フランス語が読めないという人が3冊、ランボー論を出している。私が、非常に重要な詩と思い、分析した詩を、興味がないといなしている。そう言えば、昔、フランスの伝記作家がランボーの「見者の手紙」を調べるのは意味のないことと書いていた。ランボー詩集を編纂しているフランスの研究者でも、あり得ないと思う説を註に書いたりしている場合もあって、困ってしまう。後に引っ込められたけれど、権威ある叢書に取り上げられると、それを引いて、論文を書く人まで現れる。大事なのは同時代性で、ランボーの周辺にいた人物の証言などは信憑性はともかくとしても無視できない。影響を与えたと思われる詩人達、読んだと思われる本、当時のパリやロンドンの様子。ランボーは『悪の花』を読んだとは言っていない？権威のある叢書の新しい版を見ていない？先行論文が挙げられていない？近年の著名なパリ大学の研究者の本を読まずしてランボーのトリオレを論じるな？ランボーはミュッセが嫌いだったはずだからアルシッドがミュッセ著作からのはずがない？表記方法の不備や、引用の間違い、推敲不足による悪文は確かに没にする理由として分かるけれど、後はいくらでも反論できる。女性の非常勤が碌な研究ができるわけがないと思ってのことだろうか？新しい視点は二つ三つあったのだけれど、ね。ひつこいなあと思われる方はごめんなさい。執念深いのです。　雑誌は処分して、衣類も。　今、手元には『生きるということ　モンテーニュとの対話』海老坂武　みすず書房　2024、『西洋哲学史　古代から中世へ』『西洋哲学史　近代から現在へ』熊野純彦　岩波新書などがある。全て、古書。Amazonで少しでも安く手に入れる。
12May
- 法隆寺、中宮寺
  　法隆寺、中宮寺へ行って来た。京都から行くなら、JRで奈良、奈良からJR法隆寺の経路で行ける。JR 法隆寺から法隆寺行きのバスが出ていて、法隆寺参道で下車する。法隆寺と中宮寺は僧寺、尼寺の関係だそうで、夢殿を出ると中宮寺の入り口があって、菩薩半跏像(伝如意輪観音)を見ることが出来る。拝観料は合わせて、2100円。今、京セラ美術館でやっている「村上隆　もののけ　京都」の2200円の観覧料と比べるのは良くないかな。甥の配偶者は絶対行きたくないと言っていたけれど、、、、、現代アートはよく分からない。村上隆は岡本太郎の流れを汲むのではないかと思わせるけれど、花に顔が付いているのをアートとは思いたくない。馬鹿にされているような気がする。本人が何らかの理論を持って創作していればなんであれ認められるのが現代アートという気がするこの頃である。面白いことは面白いのだけれど、高く評価されていると聞くと戸惑う。　百済観音と半跏像はどちらもたたずまいが静けさをまとっていて、とても美しかった。そして、日本史の教科書に載っていた仏像や壁画を見ることが出来た。玉虫厨子はあんなに大きなものとは思っていなかったのと、展示してある場所が暗かったので、表面に何が描いてあるのかよく分からなかった。法隆寺に行ったことがなかったとは、行ってみて初めて気がついた。
09May
- 哲学史？
  　哲学史を網羅的に把握する必要があるのではないかと、考え始めた。フーコーの言うエピステーメ(その時代を支配する思想体系のようなもの？)がやはり時代ごとにあるのだと思った。実存主義の時代のフランスの思想や考え方は興味深いけれど、人間が主人公で、人間が歴史を作るなどという歴史観には私は支配されていないのを自覚した。　ハンナ・アーレントの『全体主義の起源』『イェルサレムのアイヒマン』や『スヴェトラーナ・アレクシェーヴィッチの『戦争は女の顔をしていない』をはじめとする一連の作品、マルジャン・サトラビの『ペルセポリス』など私はそうした女性達の書き物に惹かれる一方で、サルトル以降のフランスの思想家に惹かれる。『ディスタンクション』のピエール・ブルデューは、何故妹のところの次男があんな生き方しか出来ず20代で亡くならなければならなかったか分からせてくれ、その哀れさに泣いた。ミシェル・フーコーは多分構造主義の時代の私たちの意識のあり方を支配していたのだと思う。権力の網の目構造という考え方を教えてくれたのもフーコーだ。おそらく今の時代の主人公は人間ではない。　今の世界は難民だらけで、罪のない人々が虐殺されていて、ある意味、共産主義に夢を託せた時代はまだ良かったと思う。ソ連も中国も全体主義としか言えない統治体制を取った。そして、人々を苦しめ、殺害した(ソ連は粛清で68万人、大戦で2000万人。カンボジアでポル・ポトは少なくとも170万人の自国民を殺害した。中国は農業政策の失敗で大勢の餓死者を出しているし、文化大革命の死者数は1000万人とも言われていて、天安門事件での死者は1万人以上とも言われている)。何が出来るのか。アーレントの言うように常に考えることを放棄しないことが、大切なのかなあと思う。アイヒマンにならないために。

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