光の道を



朝日が進む方を向いて

あなたの行く先に

影ができるのを眺めれば


あなたは光の進む先を向いているからこそ

目の前の闇が気になることもあるのだと

気付くことになるでしょう


背に光を浴びて

ぬくもりを感じて進んでも


足もとの影もまた

あざ笑うかのように

あなたの動きをトレースして離れない


でもそれも

あなたがいるからこそ

できるもの


光が指す先を目指していけば

光を返すものもまた目に入るでしょう


それらはあなたが背に受けている光を

また違う形で見せてくれるもの


そうして光と影とが共演して

複雑にモノを浮かび上がらせる


光に向かう道も

光の進む道を追うのも


光の道


光のさす方を向けば

視界から自分の影は消える


どちらも美しい