実生系エリンジューム パトリオット(旧販売名:セレナータ)
ワレモコウに似た花を咲かせるのですが、ワレモコウではありません。
エリンジュームの仲間です。
学名は、「Eryngium ebracteatum var. poterioides」です。
学名を読み解くと、この品種の特徴がよく分かります。
・Eryngium:「属名(エリンジウム属)」です。
・ebracteatum:種小名(この“種”の特徴を表す語)
e-(または ex-): “〜が無い / 〜なし”
bracteatus: “苞(ほう)をもつ / 苞がある”
※ bract(苞)=花や花序の基部につく小さな葉状器官(総苞・苞葉などの総称)
つまり、
ebracteatum =「苞(bract)が無い(または目立たない)」
エリンジウム類でよく目立つ、トゲトゲの“襟巻き”みたいな総苞(involucral bracts)が、
このグループでは 非常に目立たない/欠ける方向にある、というニュアンスです。
・poterioides:変種名(「○○に似た」という意味合い)
Poterium:ワレモコウ類の仲間を指す
・-oides:ギリシャ語由来の接尾語で 「〜に似た」「〜のような」(= “-oid” と同義)
つまり、
poterioides =「Poterium(ワレモコウ類)っぽい」

Eryngium ebracteatum var. poterioides を意訳すると、
「(エリンジウム属の中で)苞が目立たないタイプの種で、
ワレモコウ(Poterium)っぽい雰囲気をもつ変種」
になります。
学名が全てを語ってくれているんです。

ワレモコウは秋に咲きますが、
このエリンジュームパトリオット(旧セレナータ)は、夏に開花します

露地圃場:7月下旬撮影
種から栽培できる宿根草です。
栽培のポイントを簡単にまとめると・・・
・播種時期:春、もしくは、秋
・発芽適温:15~18℃(20℃以上の高温は苦手です)。涼しく管理。
※種子冷蔵処理(5℃+4週間程度)を行うと発芽率が向上します。
・覆土:無し、もしくは極々薄く(好光性種子)
※育苗中の過湿は避ける
育苗中のポット苗の様子

性質は強健です。
耐暑性・耐寒性があり、株は複数年利用でき、毎年切花が可能です。

