彼女は数字で計算された予定日より、18日
遅れてやってきた。
私は彼女を病院で迎えることに拒否反応していた。
それは、心からわき起こった思いであった。

光子さんという80歳近い産婆さんに委ねた。
産婆さんは、かわいい天使を取り上げた翌年、
亡くなられた。
まるで、天使を取り上げるのを待つかのように、
静かに召された。

彼女が誕生する前日まで、私は思い寿司桶をあちこちの

役所に運んでいた。

私は、寿司屋の女将として、陣痛が始まりながらも

この子なら大丈夫よ・・・と、どこからともなく聞こえてくる

声に、勇気づけられ、寿司の出前をする。

そう、その日は仕事納めの日だった。


普通に来る前を運転して、自宅に戻る。

安心したのか、急にお腹を絞るような痛み。

夜中、1時近くにお産婆さんの家に駆けつけた。