養生とは・・・生命を養うと書いて、養生。
健康に気を配る。
病気にならないために何かをやっておくこと。
臼井霊気療法に携わるにあたり、
指針とされた「明治天皇御製」 というものがあるのですが、
これにも、以下のような句があります。
「いく薬 もとめむよりも常に身の
やしなひ草を つめよとぞおもふ」
人は病気になってから、いろいろな薬を探し求めるが、
本当に効果があるのは、健康なときに体を大切にして、
その健康を保つ努力をすることではないか。
自分自身の心と体を健やかにする方法は、いくらでもあるではないか。
多くの人がそれに心を用いず、病気への道を歩むのを見ていると、
本当にもどかしく思われる。
養生-生命を養うために、
今日は、先日勉強したことをお伝えしたいと思います。
東洋医学では、病気の原因を大きく
外因 ・ 内因 ・ 不内外因 の3つに分けているそうです。
そのうち、外から、
例えば気候や環境などの影響を受けるものが 「外因」 。
これには、「六淫」 という6つの邪があります。
風 ・ 寒 ・ 湿 ・ 暑 ・ 乾 ・ 火
それぞれ異なった性質をもちますが、合わせて影響することもあるようです。
今月は、大寒もあり、1年の中で一番冷え込む月。
(環境の変化などにより、最近はこの限りではありませんが)
ですから、今月気をつけるのは、「寒邪」。
「冷え」 です。
「冷え」 は、「気・血・水」 を停滞させ、痛みを発生させます。
「胃」 に入れば嘔吐が起こり、「脾」 に入れば下痢が起こります。
また、「寒邪」 は、陰の気質を持つため、
これが優位になると 「陽気」 を損なってしまいます。
ですから、今月は、この「寒邪」 の影響を受けないように、
「冷やさないこと」
「気をバランスよく保ち、滞らせないこと」 が大切になってきます。
☆ 「冷やさない」 ために、体の中から温める方法があります。
「体を温める」 食材をとる ということですね。
冷えによるダメージを受けやすい 「腎」 を補うためにも、
(美しい髪を保つのにも有効)
生命力や免疫力の源になる 「黒いもの」 を食してみましょう。
黒米・しいたけ・昆布・黒きくらげ・黒豆・黒ゴマ など。
また、体を温めるといわれているもの
鶏肉・レバー・ねぎ・にら・かぼちゃ・えび・くるみ・スパイス など
その他、生命を補う食材といわれている
山芋・もち米・キャベツ・卵黄 などもいいようです。
また、「気が不足する」と、
やる気がなくなり、心も体も健康でいられなくなります。
☆ 「気をバランスよく保ち、滞らせない」 ために。
・元気でいること ・・・ いろんなことに興味をもつなど
体を活性化してくれる精油 を使う
ローズマリー・ローレルなど
・スローライフ ・・・ ゆっくりした時間をもつ
・スローフード ・・・ 伝統的な食材などを、感謝の気持ちでいただく。
日本の四季とうまく付き合うためにも、
取り入れてもらえれば幸いです。
~ 私達の体を構成する要素 「気」 ・ 「血」 ・ 「水」 ~
「気」 ・・・ 体の活動を支えている、目に見えない生命エネルギー。
「血」 や 「水」 を作り出し、巡らせたりする作用や、
臓器を動かし、体を温め、病気の原因から体を守る作用があります。
「血」 ・・・ 漢方では、肌や髪に栄養と潤いを与え、
また、精神を安定させるなど、広い作用をもっています。
「水」 ・・・ 津液とも呼ばれ、涙や鼻水・よだれの他、
骨髄液・細胞間液など内臓や器官に水分を与え、
間接の動きをスムーズにします。
「気・血・水」 の3つの要素がバランスよく働いていれば、
健康な体を維持できます。
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