先日、研修で、徳島の祖谷に行って来ました~♪

この地域は、高低差390mもある場所に建てられた建物(古くは江戸時代)と、その建物を支える石垣、その独特の景観ゆえに、

「重要伝統的建物物群保存地区」 に指定されています。



祖谷

紅葉していたので、山々が鮮やかでした。

 車を利用するようになって、道が整備されたそうですが、
それまでは、細い道の直線移動だったとか。
下の方(それでも海抜500m)にも家が立つようになったのは最近で、昔は、上の方(900m位)にしか人が住んでいなかったそうです。

 家を支える石垣や土台となるものを見るにつけ、なんでこんな急斜面にと思わずにはいられませんでしたが、平氏一族が落ちのびてきた地であるとのことで、ひっそりと身を隠す為の場所だったのかもしれません。
 ただ、わが身を守るだけではなく、何か他の大切なものを守っているようにも思えました。


 ここの「茅葺き民家ステイ」を見学に行ったのですが、


外観

 外観は、昔の茅葺きの外観を残すように補修され、


内装

 中は、こんな風に改装されています。

床暖房あり、IH調理器ありといった感じで、身ひとつで行っても不自由なく泊まることが出来ます。
(食事はついていないので、自炊、またはケータリング、地域の方と一緒に食事を作る、地域の方のお家でいただく、などのプランがあるようです。)

 すべて昔ながらの状態を愉しむのというのもいいですが、
便利な生活に慣れてしまっている私達には、ここは欠かせないのかもしれません。


 なんだかいいとこどりな気もしますが、
それでも、人は、古来の何か自分のルーツに繋がるような場所を求めているんだなぁと感じました。

 最近、「時が来た!」というフレーズを、よく耳にするようになった気がします。
色々なものが解禁され、役割・義務などを始めとする制約や、契約から自由になる時が来ているのかもしれません。

 「吹屋に、こんな宿泊施設を作ってはどうか?」ということでの視察だったのですが、
今、人は何を求めているのかなぁ。 と、考えさせられた1日でした。


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