■「Well Being経営」
「Well Being経営」という企業経営の形態があります。
Well Beingとは持続的幸福。
つまり会社が、その従業員全体に対し、仕事を通じて持続的な幸福になるようにマネジメントする経営のことです。
企業が従業員に「幸福」を提供すると聞いて、「ハテ?どういうことか?」と疑問に思う方は多いでしょう。
そもそも「幸福とは何か」というテーマは、ひとそれぞれで、明確になってません。
また、企業が幸福という曖昧な概念を、どうして従業員に提供しなければいけないのかという、疑問も浮かぶでしょう。
大部分の経営者の方は「仕事を通じた幸福?それは、仕事で実績を上げて昇進し、
給料をあげるという本人の努力にかかっているだろう!」と思われるでしょう。
会社は従業員に、膨大なコストとして、給料と福利厚生を提供しているのだから、
そのなかで、自力で幸福になってくれればいい、と思うのはある意味、自然です。
しかし、その投入した給料と福利厚生のコストの費用代効果は出ているのでしょうか?
生産性は満足に上がっているでしょうか?
例えば、サラリーマンとして昇進し、会社から高い給料をもらっている、課長、部長クラスでも、
うつ病に悩んでいる方がたくさんいるのです。
そうなってしまうと、高い生産性など、望むべくもありません。
離職者はもちろん、自殺者さえ出ています。
そうなると、会社は、何のために高いコストを負担してきたのか?
これは、昇進や高い給料が必ずしも、幸せにつながらない、そして生産性アップにつながらないということを示しています。
「そうであっても、幸せかどうか感じるのは本人の心がけ次第。企業は社員が幸福かどうかなど、
面倒を見ている余裕などないから、例え不幸であっても、歯をくいしばって頑張り、
根性を出して生産性をアップさせて欲しい」とお考えになる方は多いかと思います。
■会社員時代
私もかつてそうでした。
私のサラリーマン時代のある職場は、目標数字の達成が全て。
できない人間は管理職の前か会議で、大声で罵倒されるのは普通の風景でした。
ある課長は、仕事中に自分の席で倒れ、運送先の病院で亡くなりました。
それまでの労働時間から判断して過労死は明らかでした。
だって、私の席の隣であり、毎晩毎晩、互いに夜12時まで働いていましたから。
しかし、翌日の朝礼で、そのことは一切触れられない、無視されるというブラックな社風でした。
私も管理職として、部下を怒鳴りつけてしまった苦い記憶があります。
その職場では、まず社員の幸福追求からなどと言ったら、即、左遷されるのは間違いなかったでしょう。
うまく話せたとしても、そのためには、まず、目先の目標数字を、継続して達成してこそです。
現状、日本企業の多くは、まず目標利益額を稼ぎ続け、盤石の財務体質ができたならば、
その時にやっと社員の幸福を考慮してあげてもいいか、という姿勢かもしれません。
それでは、どうして一部の企業が「Well Being経営」を取り入れ出したのか?
それらの企業は、従業員の幸福感は先送りし、ひたすらムチを打って働かせ、
高収益の体質がやっとできたので、初めて経営に「Well Being」(持続的幸福)を取り入れたのでしょうか?
実はそうではありません。
過酷な労働環境で高収益をあげたきた企業は、その経営の仕方でないと高収益を維持できない社内システムになっているため、
自力で転換していくことは困難です。
すでに高収益を上げている以上、経営モデルを転換するのはリスクと考えます。
「Well Being経営」をしている企業は、ほとんどの場合、創業者が、創業時からそのような経営がベストと判断して実行してきたか、とにかく社内のモチベーションと生産性が低く、経営者が悩み抜いて調べた結果「Well Being経営」がベストと判断して取り入れた例が多いのです。
「Well Being経営」は、社員の幸福と企業の繁栄を同時に目指す経営です。
そんなことが可能なのか?と思う経営者の方は多いでしょう。
■幸福な社員の仕事能力
実は、幸福な社員は、創造性が高く、生産性が高く、売り上げも高いという素晴らしいデータがあります。
本当か?と思いますか?
幸福な社員は、仕事に手を抜いて、余暇を楽しんで、勝手に幸福感を味わっていると思ってますか?
それでは、ある社員がいるとします。
その同じ人が幸福な状態である時と、不幸な状態である時では、生産性はどちらが高いでしょう?
即、結論ですが、幸福な状態の方が、不幸な状態の時より131%高いそうです。
生産性3割増しということです。企業経営に取って、これは凄いことです。
ちなみに売り上げは、137%増大だそうです。
経営指標でわかりやすい、売り上げ数値です。この増大も凄くないですか?
さらに、創造性ですが、これは幸福な状態の方が、不幸な状態の時より300%高いそうです。
創造性が3倍高くなる。これは凄過ぎるのではないでしょうか。
イノベーションは、社員に豊かな創造性がなければ絶対に生まれません。
なんと、社への忠実度は1000%というデータもあります。
もうこれは「凄い」という単語を使いすぎたので、表現不能です。
これは、アメリカのイリノイ大学心理学部のエド・ディーナー名誉教授の論文にあります。ポジティブ心理学の大家です。
他に、幸福な社員は、リーダーシップが高い、利他的、欠勤率が低い、離職率が低い、健康、メンタルの問題がないなど、
社員として素晴らし過ぎるデータが揃ってます。
どうですか?
そういった幸福な社員は、平均的、一般的に企業内の2割いるそうです。
もっと多い企業、少ない企業もあるでしょう。
その2割の幸福社員を3割、4割、5割と増やしていくことが、「Well Being経営」の目的のひとつです。
ところで、ここまでは「Well Being経営」を扱う書籍などによく出てくる内容です。
■フロー状態の奇跡
実は、これまで、凄い凄いと書き続けてきましたが、もっと凄いデータあるのです。
それは「フロー状態」になった時の仕事能力です。
「フロー」がわからない方のために、ここで「フロー」の説明を挟みます。
実は「Well Being経営」は、各社目的は同じであっても、手法、プログラム内容、皆違います。
統一したプログラムがあるわけではありません。
私の推奨する「Well Being経営」は、従業員が「フロー」状態で業務できるようにマネジメントすることです。
「フロー」とはアメリカの心理学者、チクセントミハイが「発見」した、物事に忘我で没入する状態をさし、
チャレンジとスキルが絶妙に釣り合う状況で発揮されます。
その「フロー」の間は、特別に安堵な幸福感は感じていず、ひたすら無心、夢中の状態ですが、充実感と心地良さは感じてます。
終わってから、あの時間は快感だった、幸福だったと思える不思議な時間帯です。
スポーツの場ではゾーン、仕事ではエンゲージメントとも言いますが、私は仕事の時に起こるフローは「ビジネスフロー」と呼んでます。
その「ビジネスフロー」のとき、単なる幸福感とはまた、別次元の能力アップが発揮されることがわかってます。
アメリカ、国防高等研究計画局とアドバン スド・プレイン・モニタリング社の神経科学者は、
被験者がフローを生み出したとき、最高490パーセントも早く、複雑な 問題を解決したり新たな技術を習得するのを確認しました。
コンサルティング会社マッキンゼーが、多くの企業について10年にわたり世界規模の調査を行った際、
トップ・エグゼクティブたちは、フロー状態になると生産性が、500パーセント上がると報告しました。
また、シドニー大学で行われた実験で、フロー状態になった被験者グループは、
創造的な問題解決能力を測るためのナインドット・パズルを受けると、通常の8倍にもなる結果を出しました。
つまり、これらの「フロー報告」では、フロー状態だと、
問題解決力500%アップ
生産性500%アップ
創造力800%アップ
することが確認されたのです。
これらの報告は、被験者が幸福な人だったか、不幸な人だったかはわかりません。
しかし、幸福であっても不幸であってもフローになれば、このような能力増大が起こると思われます。
(ちなみに不幸な人がフロー状態になる確率は低い)
不幸な時に比べて幸福になれば
生産性131%アップ
創造力300%アップ
でした。
フローになれば
生産性500%アップ
創造力800%アップ
なので、、
不幸な人が幸福になり、さらに「フロー」状態になると、、
生産性655%アップ → 生産性6.5倍
創造力2400%アップ → 創造力24倍
ということになります!
もちろんこの数値は、実験結果を組み合わせた推論でしかありません。
しかし、この数分の1の結果が出るだけでも素晴らしいことではないでしょうか。
企業内で「ビジネスフロー」を起こすメソッドは、数多くあります。
ぜひ、日本中に広めたいです!
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