96年、ドラムンベースが旺盛を究めて行く時代に
彼の1stアルバムはリリースされた。
初めてその音を体験した時
全身に稲妻が走るようような衝撃と
暗闇が炸裂して、目の前に鈍く横たわる未来に
光がかざされ救われるような気持ちになった。
狂気じみたスピード感
鮮烈なまでの美しさ
複雑に絡みあう律動
初期のドラムマシンで高速に構築されたリズム
神経を侵食されるほど美麗な鍵盤
縦横無尽にうねるフレットレスベース
僕にはまるで世紀の発明のように感じたし
エレクトリックに創られた音楽史のなかでも
重要な作品だと思う。
四半世紀を過ぎようとする現在においても
僕は彼のレコードをBagに忍ばせている。
