昔、トマス・ハーディ の「テス」を読んだことがありますが、
ほとんど内容は忘れていましたが
衝撃的なラストだけは脳裏に刻まれていました。
イギリスの美しい自然にはうっとりでしたが
テスを悲劇に追いやるふがいない男たちには腹が立ちました。
最初に現れるテスの父親、お金があればお酒に使って
大家族を養う器量なし。そのため テスは家族のために
犠牲になってしまう。
テスを愛する二人の男性。
どちらも罪深く、テスを追い詰める。
テスの高潔さ強さが際立ち、彼女が選んだ
宗教的にも社会規範からいっても罪深い行為に
それが彼女が選べる唯一の幸せだったと
納得し、どうしようもない悲しみに包まれる。
やっぱり ラストは覚えていた通り悲し過ぎた。