10数年前、抱っこ紐で赤ちゃんを抱えてバスに乗った時の話です。

バスにに乗ると、すぐ目の前に座っていたおばあさん(推定年齢80代)がニコニコ私の顔を見ながらすっと立ち上がり「ここに座って」と満面の笑み。

そのおばあさんは、腰が曲がっていて、いやいや、私より、おばあさんの方が席が必要でしょうと思い、こちらも笑顔でお断りしました。

そうしたら、まだ笑顔のまま「いいから、いいから」とどうしても座るようにと促されました。私は、終始笑顔のおばあさんのご好意に甘え、ありがたく座らせていただくことにしました。

 

これは、日本ではなく海外での出来事です。

あんなに笑顔で譲られたら、断れないですよ。

海外では日本よりも子連れにやさしいと感じました。

 

日本で同じような状況の時にはこうでした。

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赤ちゃんを抱っこ紐で抱え、そこそこ満員の電車(ラッシュアワーではなかったです)に乗ったところ、誰も席を譲ってくれませんでした。見ても見ぬふり、寝たふり?気づかぬふりでした。この時には、なぜ譲ってくれないの?とかは思っていませんよ。だって日本では、必要な人がいても譲らないのが普通だから。

 

譲る時も笑顔で、譲られる時も笑顔、断る時も笑顔でというのは、そのおばあさんに席を譲っていただいた経験が非常に大きいです。

 

お年寄りの中には席を譲ろうとした人に対し、「わしはそんな年じゃない」みたいに逆切れする人がいたりして、せっかくの好意に対してその態度はないですよ。その人はそれ以降、なかなか声をかけにくいんじゃないかな?

「ありがとう。健康のために立つようにしてるんですよ。」とか

「ありがとう。次で降りるから大丈夫。」とか、笑顔で断れば、お互い嫌な思いしないですむのに。

 

私もまぁ、いい年したおばちゃんではありますが、まだ足腰は大丈夫なので、必要な人がいれば、さっと席を譲ろうというフットワークの軽さはいつも持っています。