ないものねだりとは正にこのこと。もうあの頃みたいに誰かを夢中で好きになれないのはわかってる。だって今もブレーキを踏んで足が痺れている。でも久しぶりに似た感覚を覚えて、私のどこかは渇きを増す。私は確かに大人になった。












同時に傷つきたい、縛られたい、あなたなしじゃ生きられない私になりたい。それでもいつか自我は爆発して、鳥かごから出ようとして、意外に簡単に破れて、また新しい頑丈なそれを探す。その繰り返し、だって歴史は繰り返される。嗚咽して、体を切って、会いたくなって……