歌い手さんの中には、自分で録音したくて、
これから機材を揃えて行こうと思われてる方もいらっしゃると思います。
録音で最低限必要な機材は、
・パソコン
・DAWソフト(オーディオ編集ソフト)
・オーディオインターフェイス
・マイク
と言ったところでしょうか。
中には”これ買えばとりあえず始められます!”っていうぜ~んぶバンドルされたセット商品なんかも販売されてますし、
選択肢が多過ぎて何を買えばいいか迷っておられる方はバンドル商品を買うのもありなんじゃないかと思います。
まぁ、そんな事しなくてもフリックウォークに頼んでもらえれば、
3hレコーディング、ピッチ・ノイズ修正、ミックス、マスタリングまで全部込みで、
15000円! (」°ロ°)」イヨ!フトッパラ!
でお引き受けするんですがね。
レコーディングはなんとかなっても、
ピッチ・ノイズ修正、ミックス、マスタリングは簡単に出来るものではありませんし、
どれだけいいテイクが録れても、それを活かすも殺すもその後です。
困ったらぜひ弊社へ!щ(゚Д゚щ)カモォォォン
それでもど~しても自分でしたいという、
業者泣かせの方々へ、
今日はオーディオインターフェイスについてお話しさせて頂きたいと思います。
宣伝したので前置きが長くなってしまい申し訳ないです。
知らなくても全然録れるんですが、
オーディオインターフェイス選びの時とか、
スペック表の暗号みたいな横文字の意味がちょっとわかるようになります。
せっかくなんで覚えていって下さい。
オーディオインターフェイスの選び方・知識編1
オーディオインターフェイスは通訳さん
そもそも「オーディオインターフェイスってなんやねん?」
ってとこですが、
音というのは空気の振動ですが、
パソコンは空気の振動を認識出来ません。
なのでパソコンが認識出来るように変換してやらないといけないのです。
なのでまずマイクなどを通して、
空気の振動を電気信号に変えてあげます。
この時点ではまだアナログ信号で、
まだパソコンは認識出来ません。
面倒くさいですね。
なのでこのアナログ信号をデジタル信号に変換します。
これをAD変換と言います。
Analog→DigitalなのでADです。
これでようやく物わかりの悪いパソコンの野郎も認識出来るようになりました。
このAD変換をやってくれるのが、
THE オーディオインターフェイスなのです。
カッコいいです。
これが入力時のお話しです。
では、パソコン内部でデジタル処理されたオーディオ信号は、
もちろんデジタルデータです。
そのデジタルデータをそのまま出力しても人間はデジタル信号は音として知覚出来ません。
0と1の羅列ですからね。
にも関わらずパソコンはデジタル信号で出力します。
気の利かない野郎です。
なのでデジタル信号をアナログ信号に変換する必要があります。
これをDA変換と言います。
Digital→AnalogなのでDAです。
このDA変換をやってくれるのが、
THE オーディオインターフェイスなのです。
素敵です。
つまり、
人が認識出来る”アナログ”という言葉と、
パソコンが認識出来る”デジタル”という言葉を、
通訳してくれるナイスガイが、
THE オーディオインターフェイスなのです。
しびれます。
AD/DAコンバータっていうのは、この変換(通訳)をしてくれる回路ということです。

手書き(・ω<)テヘペロ
デジタルとアナログの違い
ちょっとアナログとデジタルの違いを理解しておきましょう。
簡潔に言うと、
■アナログは連続した情報
■デジタルは断片的な情報です。
時計で考えるとわかりやすいのですが、
アナログ時計はだんだんと針が1になって(近づいて)いきます。
つまりアナログ時計は0分から1分の”間(あいだ)”があり連続的です。
じゃぁ携帯などのデジタル時計はどうでしょうか?
デジタル時計は”0”という数字がだんだんと”1”にはなりません。
”0”の次は”1”なのです。
つまり、デジタル時計は0分から1分に間(あいだ)はなく断片的です。
さて、
デジタルは断片的な情報ですが、
この断片が多ければ多いほど元のアナログの情報に近づくというのは想像できますか?
0分と1分の間に、
0.1分、0.2分、0.3分・・・と断片を増やせばアナログの連続した情報に近づきますよね?
そしてこの断片が増えれば増えるほど、元のアナログのデータに近くなりますが、
情報量も増え、データとしての容量は大きくなるのです。
オーディオの場合、
この断片が多ければ多い程、元の音を忠実に再現出来ることになります。
その作る断片の量を決めるのが、
サンプリングレートです。
サンプリングレート
聞いた事ある言葉だと思います。
サンプリングとは”標本”という意味です。
CDの場合は44.1kHzです。
これはどういう事かと言うと、
1秒間に44100回標本化しますという意味です。
最近では48kHzは当たり前で、
192kHzにまで対応したインターフェイスも多いです。
当然、サンプリングレートが高いほうが、
より原音に忠実に録音、再生出来ます。
サンプリングレートの違いによるデータの差
空気の振動を簡略した図が下記です。
これを例えば下図のように異なったサンプリングレートで録ります。
どちらが元の波形に近いかは一目瞭然ですね。
つまり、
サンプリングレートが高ければ高い程、
元の波形を忠実に再現することが出来るのです。
勘違いしてはいけないのですが、
よく、高サンプリングレートで録ると音がいいと言われますが、
これには語弊があります。
原音に忠実なだけで、
高音質ではないのです。
原音がいい音なら高音質で間違いないのですが、
原音が悪い音ならそれも原音に忠実に録音されるので、
悪い音がいい音になるわけではありません。
ここは勘違いしやすいところですので注意しましょう。
ちょっと長くなったので、
今日のところはこのへんで終わりたいと思います。


