トランプ 対 イエールの対決 | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子の子供を2人ともアイビーリーグに入学させた母親であるフレックスラーニングのシニアカウンセラーがニューヨーク近郊から発信しています。フレックスラーニングはアメリカ大学進学相談、オンライン家庭教師のプロです。

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お向かいの家もお隣も、ハロウィンの飾りつけに余念がありません。でも今年は、コロナ騒ぎでトリック・オア・トリーター(子供版物乞い。ははは)も来ることはあるまい、とタカをくくっている筆者は、『ハロウィンって何?』ってなもんです。

 

(ご近所の飾り付)

 

 

例年、息子がパンプキンをカーブしてお化けランターンを作ってましたけど、もう大学生だし、それもない。

 

あっ、息子は在宅でした!リモート授業で。

 

うーーん。まあ、やっぱり今年はなしで。

 

美大進学のお話の続きを楽しみしていた皆さん、ごめんなさい。今回は、1回お休み。アイビーリーグのイエール大学が訴えられてると言うニュースを見つけちゃったので。

 

2日前の木曜日にイェール大学は、米国司法省にアジア人、白人差別で訴えられちゃいました。大学は、学生の肌の色じゃなくて、人格、才能、成績で合否を決定すべきなのに、イエールはちゃんとしてない、という理由で。もちろん、イエールは受けて立つそうです。

 

どの大学も多様性を重んじていて、出来るだけ、公平に色んな学生を入れよう、としているんですが、人種をその基準に使ってはマズイってことなんですよね。これ、難しい。

 

恵まれない学生の救済措置として、大学はアファーマティブ・アクション(マイノリティを優遇する政策)を取り入れてたんですが、国民平等の原則に外れる、ってことで数年前に表向きは止めることになりました。それでも多様性を保つことは、社会的に要請されているので、どうにかしないといけない。

 

で、最近主流になっているのが、低所得者の子弟を取り込む、家族の中で初めて大学進学する学生を取り込むことです。

 

実際、アファーマティブ・アクションを止めた途端、UCLAの90%はアジア人になっちゃいました。それじゃあ、マズイだろ、ってことでカリフォルニア州は考えた。公平に人種の構成率を鑑みて、合格者を決めてはどうかと。

 

この時、カリフォルニア州のナンバー1の学校区にある息子の高校では大騒ぎでした。何せ、息子の高校の75%の生徒はカリフォルニア大学に進学してたので。このナンバー1の学校区を支えていたのが教育熱心なアジア人。でも人口比なら、カリフォルニア大学には、アジア人はせいぜい10%しか入れないことになる。それじゃあ、ほとんど受からなくなる。マズイ。

 

息子の高校で何が起こったか?

 

結束の固い中国人父兄たちが、署名活動を始めました。そんなバカな政策を実施されたら、小さい頃から必死で勉強して来た自分たちの子供がUCLAだのUCバークレーだのに入れなくなっちゃいますからね。署名集めのメール攻勢、電話攻勢、凄かったです。

 

イエール大学への訴訟は、トランプ大統領のアファーマティブ・アクションは正しくないと主張していることが後押しになってます。これに先立って、アジア人たちもハーバード大学を不公平だと訴えてます。

 

司法省の説明によると、イエールは、同じような資質の、アジア人、白人、黒人志願者がいたら、アジア人、白人が選ばれる確率は4分の1から8分の1にしかなってない。これは、みんな平等に扱ってない証拠じゃん、って言うものです。

 

1964年にマイノリティの黒人を白人と同じように扱えと言うことで制定された法律が、今や逆に使われちゃってるんですよね。黒人ばっかり、いい思いをしてのは、不平等だって。時代は変わった!

 

大学は、訴訟に負けるとどんなことが起こるのか?

 

政府からの援助がもらえなくなる。イエールは保険社会福祉省からだけで6.3億ドル(約630億円)もの援助を貰ってて、裁判次第でそれが無くなっちゃう。それにしてもイエール、貰ってますねえ。

 

日本人としては、非常に気になる訴訟です。引き続き、アップデートします。とは言っても、とりあえず、アジア人には嬉しい結果になるかは分かりませんから、あまり期待しないでとりあえず頑張って勉強して下さいね。

 

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