シャガールのステンドグラス
スイスはルツェルンのリマト川左岸に立つフラウミュンスター(聖母教会)は、
今から30数年前、私が初めて訪れた渡航先の一つ。
当時参加していた社会人コーラスグループの一員として、バッハのマタイ受難曲をこの教会で演奏しました。
教会特有の包まれるような音の響きと大規模なパイプオルガン、聴衆の暖かな拍手、そして、シャガールのステンドグラスが印象的でした。
フラウミュンスターは、12~15世紀に建てられたゴシック様式の教会です。
20世紀にマルク・シャガールが、
5枚のステンドグラスを手がけたことで脚光を浴びました
北側の壁の左から右に、
・ヘブライの預言者エリヤ(Elijah)の昇天を描いた
『預言者(Prophets)』、
・戦いと天国の夢を描いた
『ヤコブ(Jacob)』、
・キリストの生涯を描いた
『キリスト(Christ)』、
・世界の終わりを告げる天使を描いた
『シオン(Zion)』、
・モーゼが見下ろす民の苦難を描いた
『律法(Law)』が並んでいます。
シャガール83歳の時の作品で、チューリッヒに住む娘の家を訪れていたときに制作していたようです。
制作費用はチューリッヒの庭師の奥さんが匿名で寄贈したとのこと。
この教会の歴史は古く、修道院でしたが、初代女子修道院長となったのがルートヴィヒの娘、ヒルデガルトです。
11世紀には、かなりの権利を得たの修道院となり、1250年頃から、地下室には殉教した守護聖人の遺物を保管し、その遺産を守るるための大聖堂としても存在感を示しました。が、その歴史も長くは続かず、
1524年には閉鎖。最後の女子修道院長がプロテスタントに改宗し修道院はチューリヒに寄贈されました。











