★シングルマザーの幼少期イギリス滞在記★ -2ページ目

★シングルマザーの幼少期イギリス滞在記★

3人の男の子を育てている40代のシングルマザーです。ここでは、将来子供たちにも読んでほしいなという願いから、 私が小学6年の夏から突如イギリスの北アイルランドに放り込まれた時の体験を綴っていきたいと思います。

いよいよ、イギリスに到着!

小学6年生の夏、いよいよ、待ちに待ったイギリスへの移動の日がやってきました。


初めてのロングフライト。日本からイギリスまでは12時間もかかるので、

なんと、飛行中はお休みタイムなんてものがあるなんて、その時初めて知りました。

 

フライトアテンダントの方が、途中全窓のブラインドを下げにきて、照明を落とし、暗くするのです。

周りを見渡すと、アイマスクをしてブランケットをかぶって寝始める人がチラホラ。
好奇心旺盛である子供の私と弟はもちろん寝るわけありません。

 

「なあ、これ見てみ!映画こんなん見れたりするみたいやで!」

 

二人そろって不慣れな手つきでイヤホンを装着し、チャンネルを変えながら

見たい映画を見ながら過ごしました。

 

子供にとっては長い長い12時間のフライト。


ようやくロンドンのヒースロー空港到着のアナウンスが流れてきました。


どんどん下降する飛行機の窓から見えてきたのは、レンガの家がずらりと並ぶまさにイギリスらしい景色。
日本の景色とは全く異なる景色に大興奮。

 

空港に到着しても、もちろん外国人があふれる空港。
当時の私は完全に緊張していたと思います。必死に父の後をついていきました。

 

長いフライトがやっと終わったと思ったのもつかの間、実はさらに次の乗り継ぎ便に乗らないといけなかったのです。
乗り継ぎゲイトへ進んでいくと、だんだん人が減っていきます。


空港独特の無音・静けさ。

 

次のフライトは1時間程度でしたが、到着直前に飛行機の窓から見えた次なる目的地の景色は…

 

え?牛?羊?
牧場、牧場、牧場・・・・・!!!

 

さっきヒースロー空港で見た景色とは程遠い…
見事な田舎の景色でした。

 

 

「え・・・・」


はい、これが素直な私の感想です。

 

「都会じゃないんだー。なんか、思ってたんと違う。」

 

生まれた初めて体験した、差別の目線

私たちが最終的に到着した空港は、北アイルランドにある小さな空港でした。


飛行機から降りてまず初めに受けた洗礼。

 

それはとても冷たい現地の人たちからの目線。
まるで睨まれているかのような、冷たい目つきで私達アジア人を見てくる。

 

その空港では、アジア系の人を全く見かけませんでした。
そう、完全に私たちは浮いていたのです。

 

私は瞬時にしてとてもいやな気持になりました。


私達、歓迎されていない。。。

 

日本にいたら感じることのなかった、生まれて初めての差別感覚。

 

到着初日から、私の胸はざわつき始めました。

 

季節は春、4月。
当時は私は小学校6年生、弟は小学校4年生。


父と母と弟と4人で夕食を食べていた時のことだった。

父と母は物静かな人達で、食事中は正直会話は弾まない。
沈黙の中父が口を開いた。

 

「Rico(仮名)、Shin(仮名)、皆でイギリスに引っ越すよ。」

 

「え??」

 

もちろん、弟と私は目が点になりながら同じ言葉を発した。

 

父は、私達が理解しやすいような言葉で説明をしてくれた。


「お父さんの仕事の関係で、イギリスに行かないといけないんだ。
 だから、皆で行くことになるよ。」

 

私と弟は、もちろん海外なんて行ったことがなく、
一瞬頭に浮かんだのは、New York Cityのような大都会な景色。

 

すぐに私の心臓はドキドキして、とても興奮した。

 

「え、そうなん?え?ほんま??」(顔は半分にやけていたと思う)

やったー!!外国に行ける!!しかも、住めるんだ!!!

 

その時には全く想像もしない辛い体験が待ち受けているとも知らず、
呑気に興奮していた。

 

 

初めまして。
本日が初投稿。

 

基本的に、ここでは、私が幼少時代に経験をした海外生活について、
子供たちが大きくなった時にぜひ面白楽しく読んで欲しいという願いから
始めることにしました。

 

今では帰国子女なんて全然珍しくない世の中。
私がこれから綴る内容が、平凡で面白味のないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

その時は、スルーしてください 笑。

 

 

私には3人の可愛い男の子がいます。
4年ほど前に離婚をし、現在はシングルマザーでこの子達を育てています。

大変だけど、この子達がいてくれるお陰で、私は頑張れます。


お母さんのもとに生まれてきてくれて、本当にありがとう。

 

まだ幼い子供たちに、ここの私の文章を楽しく読んでもらえるのはいつかな。

その時の子供たちの様子を想像しながら、楽しみながら
ここに私の過去の一部を残していきたいと思います。