きっとあの人が家から出れないから。
家で旦那さんといることを想像しないようにしても、ふとした隙間隙間で風景のように頭の中を通り過ぎていく。
大好き
と何度となく言われても、あの人は私の手元にはとどまらない。
必ず家へ帰る。
仕方が無いことだけど、週末はさみしい。
仕事がまた一週間始まる憂鬱さに、
サザエさん症候群になっていた日曜の夜は、あの人がいない週末の最終章のように今まで以上に私にのしかかる。
あの人から、メールが来ても、それすら遠ざけてしまいそうになる、どうしようもない胸の苦しみを、メラトニンを飲んでごまかし眠る。
きっと、私が死んでもあの人には連絡は行かないと認知しつつ眠る。
あの人は安らかに眠っていただろうか。
週末は嫌いだ
