Watanabeと知り合ったのが13歳、

KENKIと知り合ったのが15歳、

Monmaと知り合ったのが16歳。

とうとう20代最後の年になってしまい、

彼らとの年月はそれぞれ16年、14年、13年になった。

付き合い続けたわけではなく、近づいたり離れたり、そんな感じ。

今は離れているし、全員が生きてる間に近づく期間はもう来ない可能性だってある。


SNS上だけではあるけど、友達がいた。

いつの間にか友達になり、

会おうと思えば会えたのかもしれないけど

お互いに会おうとはしない距離感。

その子は年齢も違えば性別も違う。

一緒だったのは好きな音楽と、

近づいた時に生きづらさを感じていたこと。

その子の言葉に共感したり、強さを感じたり、

たまにしか言葉を交わさないけど、元気そうな時は嬉しかったりした。

その子は周りの人たちとは考え方や世の中に対する見方が違い、

そんな子だったからこそ居心地が良かったのかもしれない。


毎年誕生日を祝ってくれたその子が

自分の道を進むにあたりSNSをやめると連絡をくれた。

しっかり自分の道を決めて頑張っていて

さらに踏み出そうとしてることが素直に嬉しかった。

そしてそれをわざわざ報告してくれたことも嬉しかった。

それは同時に別れを意味する報告であり、

寂しくないと言えば嘘でしかなく

とは言えその決断を尊重したいとも思った。


直接会うわけでもなければ、

何かあった時に真っ先に相談するというわけでもなく、

お互いの人生にとってお互いが必要不可欠というわけでもない。

何も言わずにいなくなることだってできたはずなのに、

わざわざそれを報告してくれたということは

少なくとも他人以上の存在として

誠実であろうと思ってくれたからなのかもしれない。

その子から素敵な誕生日プレゼントを貰ったように感じた。


この季節は出会いもあれば別れもあって、

今まで毎年そんな中で誕生日を迎えてきた。

応援する気持ちもあれば寂しくなったりもする。

新しいことへの準備でゆっくりできないまま気づいたら終わってたり、

みんなそれぞれ忙しいからと後から祝ってもらえたり、

そんなバタバタの時期が無事に今年も来た。

かつて約束を交わした友は他人になり

恩や情は過去の思い出として消え、

それでも変わらない存在がいてくれたりもする。


新しい道に踏み出そうとしている大好きだったその子が

悲しいことより辛いことより笑顔の多い人生を歩めるといいなと思う。

というか頑張ってるその子が笑顔で生きられない世の中なんて無くなった方がマシ。


そしてWatanabe、KENKI、Monma、

とりあえず生きてんのか〜?



Nok

(SNS:@Fleafrou)