
「凶悪」

メインパーソンは、リリーフランキー、
ピエール瀧、山田孝之。
彼らと、フライヤーのインパクトに
導かれるように映画館へ ◯
まず、人間はこんなにも
他人に対して残酷になれることに
驚いてしまった。
お金がほしくて、気に食わなくて
殺人を繰り返していた、
リリーさん演じる 木村と
ピエールさん演じる 死刑囚 須藤。
木村が、笑いながら
スタンガンをあてる姿に、ゾゾゾ。
須藤が、躊躇することなく
死体を切り刻む姿にも、ゾッと。
残虐とかそういうことよりも
宗教のような、信仰のような、
木村と須藤の関係を
不自然に思えてならない。
※
実話だということで、
彼らのことを調べてみたら
事件のひとつは、私の地元で
起こっていたらしい。
何年か前のことだったけれど、
記憶にないのが不思議。
そして、こんなに残酷な事件も
忘れ去られる可能性があることに
恐怖を覚えた。
※
山田さん演じる 記者 藤井が
真実を追い、木村に罪を償え!と
熱くなっているシーンでは、
"現実から逃げたい"という弱さを、
痛切に感じた。
身の回りの狭い世界しか
見ようとしないこと、
逆に、身の回りの狭い世界を
無視しようとすることも、
同じように怖いことで、
執着を生むのかもしれない。
みんな、きっと、
心の奥にある"凶悪"を隠して、
今日も生きてる。