朝、鈍い日が照つてて
風がある。
千の天使が
バスケットボールする。
私は目をつむる、
かなしい酔ひだ。
もう不用になつたストーが
白つぽく銹(さ)びてゐる。
朝、鈍い日が照つてて
風がある。
千の天使が
バスケットボールする。
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中原中也の詩集「山羊の歌」の中の「宿酔」という詩です。
せっかくなので、この詩も何回かに分けて解説をしたいと思います。
今回は「宿酔」という言葉について……
読み方は「しゅくすい」という意見と「ふつかよい」という意見に別れてますが、和田先生は「しゅくすい」と呼ばれてました。
意味は酔いを宿した状態つまり、二日酔いのことをさしています。
そう思うと、なんとなく詞の謎な部分も理解できる気がします。