コンビニで買い物をするとき、あなたはレジの店員さんに「ありがとう」と言えているだろうか。
正直に言うと、わたしはたまに言えていない。
袋をもらって、おつりを受け取って、なんとなくペコッと会釈だけして出てしまうことがある。別に感謝していないわけじゃないのに。
友人とこの話をしたら、「わかる、なんか恥ずかしいんだよね」と言っていた。
そう、ちょっと恥ずかしい・・・。
これが問題の核心だと思う。日本人にとって「ありがとう」は、意外と重い言葉で、家族や仲のいい友人にも「ありがとう」をちゃんと言えない人は多く、照れくさくて「あ、うん」で済ませてしまったりするんですよね。
感謝の気持ちはあるのに、言葉にした瞬間に「くさい」「大げさ」と感じてしまう、あの独特の感覚。
これって別に悪いことではないと思うし、言葉にしなくても伝わるという文化的な美意識がそこにはある。
「以心伝心」なんて言葉があるくらいだし。
でも、伝わってないことも、けっこうあるはずで、たとえば、ずっと支えてくれていた同僚が転職する日に「お世話になりました」しか言えなかったとか、親が作ってくれた料理に「うまい」とだけ言って終わったとか。
本当は「いつもありがとう」って思っているのに。
後になって「言えばよかった」と思う場面、思い当たる人は多いんじゃないだろうか?
海外では、日常のあいさつに感謝がナチュラルに混ざっていて「Thanks!」「Merci!」が空気みたいに飛び交っていて、あれを見ると、羨ましいような、ちょっと疲れそうなような、複雑な気持ちになる。
別にそれを真似しろという話ではないのですが、ただ「ありがとう」の一言って、言った側も言われた側も、ちょっとだけ気持ちがほぐれる気がするし、やっぱり恥ずかしさを0.5秒だけ上回ったタイミングで、言ってみるほうがいいよね。
ただ言葉にするだけ。
「ありがとうございます」と言ったら店員さんが少し笑った。
それだけのことなんだけど、なんか小さく得した気分だし、店員さんに少しでも気分よくなってもらうのもいいじゃない。
べつに大きな話じゃないし、そういう小さいことの積み重ねが、なんとなく社会の空気を変えていくんじゃないかと思っています。
