前に書いて下書きのままだった記事を上げます。
ご参考まで。
--------------------
まず初めにこの記事は私の見識です。
医療関係者ではないので参考程度に
見て頂ければ幸いです。
詳しく知る場合は専門書を読むか
専門医にしっかりと正しく説明を
受けて頂く事をお薦めします。
双極性障害について、鬱病との違い。
鬱病は簡単に言うと意欲が低下して
通常の生活すら困難になる病気です。
双極性障害はその鬱に加え、躁の状態も
起こってしまう躁と鬱の双極を持った
病気の事を言います。
昔は躁鬱病と呼ばれていました。
(個人的にはこの方が
わかり易くて良いと思っております)
この双極性障害は２つに分類されており、
Ⅰ型とⅡ型に分かれています。
例えば、Ⅱ型である場合は、
「双極性障害Ⅱ型」という風に
診断される事が多いです。
Ⅰ型もⅡ型もどちらも鬱状態になります。
この２つの違いは、
「Ⅰ型は躁状態が強く出る」
「Ⅱ型は躁状態が軽く出る」
この違いが大きく異なる点です。
Ⅰ型の場合は躁状態が強く出る為に
行動や発言で容易に診断が出来ます。
よく聞くのは、
「普段とは別人の様に気分が高揚する」
「再現性の低いビジネスを開始する」
「多額の物を買う、借金する」
が挙げられると認識しています。
話し方も一方的で早く話し、
話題もコロコロ変わり一貫性がありません。
そういった状態が強い躁な状態の一例です。
Ⅱ型は躁状態が軽い為に本人すら
自覚できていない場合もあります。
ちょっと調子が良く気分がいい状態は
一般的に誰にでもある事だからです。
でも軽躁は一般的な状態の範囲ではなく
躁状態の中にあるレベルである為、
病気である事は確かな事であり、
治療はⅠ型同様に必要になります。
Ⅱ型は躁状態が低い為に軽く思われますが、
実はⅡ型方が注意が必要と言われています。
普通の社会生活をおくれる場合が多く
Ⅰ型と違い、正しい治療が行われない
可能性がある為、自覚のないまま
日々の生活を過ごしていき、
再発を繰り返す可能性を秘めています。
更に、Ⅱ型はⅠ型より衝動性が高く、
Ⅰ型より突発的な攻撃性や自殺行為の
リスクが高いとされています。
その為、Ⅰ型同様に考える必要性があり、
軽い躁だからと軽く見てはいけません。
双極性障害はⅠ型、Ⅱ型共にリスクが
伴う為に、しっかりとした治療が
必要な病気であると理解して頂きたいです。
躁と鬱の状態を繰り返すのが特徴ですが、
躁状態が4日以上、または数週間、
あるいは数ヶ月、数年と続く。
この躁の期間は個人差があります。
そして、その後に必ず鬱状態が現れます。
Ⅰ型、Ⅱ型は全く同じ治療法ではなく、
投薬する薬が異なっています。
ゆえに信頼出来る先生の指導の元、
薬だけではなく自分から治そうと行動し、
この病気を寛解(フラット)な状態に
していく事が重要だと考えます。
一般的によく言われる診断のポイントは、
「一般的に女性がなりやすいと言われている」
「過去12ヶ月で4日以上の躁エピソードを経験しているかどうか」
「睡眠欲求の減少(短時間睡眠で十分な睡眠を取ったと感じる)」
「注意散漫で覚えていない、聞いていない事がある」
「考えが幾つもあり、それが競い合っているという主観的な体験がある」
「目標志向性の活動の増加または精神運動性の焦燥がある」
一つでもあれば必ず病気、という訳ではないが、
こういった傾向が見られる事があります。
そこから専門医先生は病状を判断する材料の
一つになると言う事だと私は理解しています。
そんな中、
特にⅡ型は躁状態が軽い為、診断が難しいです。
理由は一見すると、鬱病にしか見えない為です。
見極めるには、
日々の生活の中で
気分の変化を細かく記録していく。
その時取った行動と気分の変化を
比較する事で傾向を見てみる。
そして、本当に双極性障害Ⅱ型であるのかを
判断する事も診断には必要となると考えます。
鬱がなかなか改善しない時に
少し自分の調子の波を記録し、
確認してみる事をお薦めします。
以上が簡単な双極性障害の説明です。
長文失礼しました。