近未来都市のようなところにいる。建物がそれっぽい。車は宙を走っていた。浮いているのだからタイヤなどいらないはずなのに、普通の乗用車が飛んでいるところが僕の発想の貧しさだろう。

とぼとぼと歩いていると、寂れた遊園地があったのでそこに入る。近未来とのギャップが甚だしい。夕暮れ時というのがまた寂しい。車は宙を浮いているというのに、アトラクションは現代の、しかもしょぼくれたものだった。園内の端には、とりわけ薄汚いゲームコーナーがある。金を持っていなかったので人がプレイしているところをただ見ていた。