アフリカンフェスタで公演するジャバテ・ファミリーによるダンス・ワークショップに参加した。踊りは初めてだ。それもジャンベの腕を磨くため。リズム感は養っている自負があったのでソツなくこなせる自信はあった。代々木オリンピックセンターのリハーサル室でおこなわれたが、そこに鏡がないのが不満だった。これでは自分の動きが確認できない。
自信の喪失と不満の解消は早かった。僕の踊りは酷い。酷い醜い。足の動きを覚えようとすると手がおぼつかない。滑らかでない。力強さと優雅さとを融合したアフリカンダンスを講師から全く受け継げなかった。そんな自分を鏡に映さなくて、心から良かったと思う。劣等感を味わいながら1時間半は長かった。いかに体力が落ちたかも痛感する。