新しく来た生徒はジャンベ歴8年の14歳だった。この世に生を受けて半分以上ジャンベに携わっている。舐められやしないかと戦々恐々だったが、屈託のない少年だった。中学生と接する機会は皆無だったので、その時分の自分を思い出し、頭の中で比べた。結果、僕のほうが薄汚れていた。もし子供ができたら太鼓をやらせたい。