映画の「レインマン」を見たのはおそらく小学生の頃で、そのストーリーとなぜ“レインマン”なのかということを全く覚えていなかった。
キャストは4人だけ、舞台装置も簡素で無駄を極限までそぎ落としたかのような演出が役者の演技力を問う。演劇を見る機会はほとんどなかった。過去に行ったのは指を折って数えられるほどであるゆえに新鮮だった。2時間を超えても退屈しない。途中にある15分の休憩が集中力を切らすことにもならない豪腕ぶりだった。
しかし見終わった後も映画を思い出さない。僕は今一度確認すべきだ。当時も今も泣いたというのに。