8番打者から6番打者まで全員が仕事をした劣勢をはね返した。7回の集中打が出るまでは勝てる気がせず、チームと自分の集中力のなさを嘆いていた。野球とはまさにチームスポーツで、微妙な精神面での揺れは伝染しやすい。だからこそ流れというものが存在する。細い糸を慎重に、後半戦に入ってからの本拠地初勝利をたぐり寄せた。あまりにも遅い。この時期にきて不細工なゲームは見たくないのだ。絶対的な強さ、悲願への確信はないにせよ、連覇への糸は切れていない。