この一人遊びはとにかく楽しかった。銭湯の住所を調べ、地図に印をつけ、そこを周る。煙突が見えた時の嬉しさ。場所を確認しても道に阻まれてたどり着くのが困難な時もある。それが醍醐味でもある。

銭湯の新規開拓をしなくなって久しい。足を伸ばして遠くの銭湯にも行こうと思う。汗をかく程の距離で、帰宅後に結局またシャワーを浴びる羽目になるのもまた良し。そこは大きな問題ではない。銭湯に入ることに意義がある。ということにする。