用を足して尻を拭く時、幼少の頃は中腰に浮かせて手を回していた。便座に座ったまま股の間から拭くようになったのはいつからだろう。よく覚えていない。股に入れる際、切れの悪い尿が腕につくようになったのはここ最近から。汚れは洗えば済むことなので構わないのだが、残尿感がなくなるまでしつこく振ってもまだ垂れる小便が僕をいらつかせる。一度ついた癖はなおりづらく、また横から回すスタイルに戻すまでには時間がかかる。そうすると、股間を通すスタイルはどんな条件下でそうなったのか、記憶を呼び起こそうとしながらそれは気張りながら考えていたのであった。