霊の情け右目の違和感 は目をつぶった時に顕著にあらわれ、寝苦しい日々が続く。眠気に勝るそれは寝つきの悪さを生じさせて睡眠時間が削られている。するとしかし霊 が登場しなくなった。最近会っていない。遭っていない。さすがに辛かろうと配慮したのか自粛しているようだ。それではまさに弱り目に祟り目ではないかと、彼は慈悲深い面を持っていた。慣れとは怖いもので目が辛いことに比べれれば尻をまさぐられるほうが楽だと思っている僕がいる僕に気づく。