挿入 は断念したのか、もしくは飽きたのか、しかし尻から離れることはなく、専らそこの肉をまさぐられている。流れとしてはまず浅い眠りにつき、それから金縛りにあい、尻をまさぐられ、僕は必死で金縛りを解こうとするが、体の自由がきくようになった瞬間にその手は消えるという、どうしても実態を掴めないこの一連がもどかしかった。

先日の夜は、また触られ放題だったが金縛りが緩く、手が消える前に捕まえてやろうともがいた。抵抗したおかげで犯されている最中に動けるようになり、尻の辺りを探す。考えてみたら姿が見えないから霊であり、向こうは触ることができてもこちらはそれができない。いつまで経っても一方通行である。