トンマッコルへようこそ国を南北に分けて戦争が起こり、部隊を離れた3組の兵士が山岳部の村トンマッコルにたどり着いた。アメリカ人の空軍兵は負傷して動けず、村民は彼を親身に治療するが言葉が分からない。連合軍の2人と人民軍の3人はいがみ合っているが、村民にはその理由が分からない。トンマッコルの人間は彼ら全員を受け入れた。

敵同士が合間見えて反目し、しかし徐々に打ち解けていく様子や、外界から遮断され、多文化や情勢をしらない地域の話は、とりたててめずらしいものではない。ある種、王道の反戦ヒューマンドラマだが、CGがファンタジーへ導いて桃源郷のようなラストを迎えた。悲しい結末ながら編集の妙でそこに新たな世界を見る。

韓国映画を多く鑑賞していないがキャストに見た顔があり、調べてみたところ連合軍の衛生兵は「春夏秋冬そして春」に出演していた。気が弱く流されやすい末広がりの眉が魅力。少し知恵の足りない村の少女もまた魅力的で、その白痴美人を演じたカン・ヘジョンといえば「オールド・ボーイ」その記者会見を見たことがあり、その時は知的な印象を受けた。幅がある。