大江戸東山温泉 目黒区東山3-1-6
家から歩いても行ける距離にあるが、厳密には銭湯ではなく、値段が高いので敬遠していた。ここのところ新規開拓がおろそかになっていたので背に腹はかえられない。入り口が二つあり、簡素な“長生きの湯”は630円、スーパー銭湯然とした“お楽しみの湯”は1260円で法外ともとれる。
黒く濁った天然温泉は湯上りが滑らかだった。湯船の中が全く見えず、つまづいてひざを打った。湯は総じてぬるいが、長く浸かれるので構わない。歩行湯なるウォーキングスペースがあって、僕の腰の位置までの深さで、歩くリズムに合わせて波が立ち、ちょうど陰茎が見え隠れする。負荷はさほどかからない。ただ黒い水面から茎の先が顔を出すだけ。4階屋上の露天風呂から見慣れた景色を眺めるのは壮観だった。