奇面組NO.5 生まれてこのかた一軒家に住んだことがないので物干し台に憧れる。一人たたずみビールなど、友人を呼んで話など、そこで色々なことをしてみたい。花火が見られると最高だ。 何がそんなに駆り立てるのか考えた。高いところからの景色は見慣れているはずだが。5階ともなるともはや俯瞰の画だが、2階の上ぐらい、屋根が眼前に広がる景色に惹かれるようだ。人を身近に感じたいが自分は踏み入られたくないという利己的な思いは、覗き願望に通ずる気がして少し恥ずかしい。