負け試合を引き分けに持ち込んで一喜し、勝ち試合を落として一憂。藤川から2試合連続で点をもぎ取っただけでも大したものだ。喜ぶ矢野とは対照的に藤川は何ともいえない表情をしていた。とにかく、川上が夏場に勝てないことはこれからも前提として踏まえなければならない。福留や井端など、中日の主力で未婚者は多いが、中でも川上には早く結婚してほしい。体調管理ができていないと見た。

松坂率いる横浜高校が席巻する前年、同じ世代の藤川は実兄とバッテリーを組んで甲子園を沸かせた。当時はそれほどの速球派でなく、プロに入ってから球速が飛躍的に伸びたタイプである。松坂世代の中では遅咲きの部類だろうか。しかし枯れるのも早いような酷使ぶりは敵ながら痛々しい。