ザ・フーの“サマー・タイム・ブルース”とタイムマシンをかけてなかなかうまいタイトルだと思い、もしかしたら“タイムマシン・ブルース”という何かもあるのか知らんと考え、検索をかけたがこれといってなし。しかし検索の結果ザ・フーのはカバーで、元はエディ・コクランであることを知れた。そしてタイマーズの日本語歌詞でループ中。
コンビにもない地方の大学のSF研究会は部員5人、うだるような暑い夏の日はクーラーの利いた部室が憩いの場となっていたが、リモコンが壊れてへこんでいた。その間、つじつまの合わないことがいくつかある。そこへタイムマシンに乗って25年後の未来からやってきた田村という男が現れた。甲本らSF研の面々に、隣の暗室を根城とする写真部の伊藤と柴田を交え、彼らはリモコンを独楽回しとして未来と過去を行き来する。はじめの不可解だった事柄は一つ一つ解き明かされた。小ネタを挟みつつ、タイムマシンという大それた題材を無駄に扱い、くだらないがしかし練られた脚本だった。
スピンオフを除く「踊る大捜査線」のドラマは全て見て、スピンオフを除く「踊る大捜査線」の映画は2つ劇場で見た。その他にも本広克行の作品はいくつか鑑賞して、そのノリは好きなのかも知らん。両方のメディアで活躍する彼が劇団ヨーロッパ企画の芝居を映画化した。劇中の映画館主人は踊るシリーズでも見たことがあり、思えば舞台出身の役者は以前から出演者が多かったように思う。「ゆれる」にて重要な役を担った真木よう子には気づかなかった。