鋭く曲がるスライダーときっちりコーナーに投げ分けるストレート。しかしコントラストは明確で柔と剛に例えたくなる。早稲田実業の斎藤は感情を表に出さずクールに、細身ながらスタミナ抜群で都大会からほぼ全てを一人で投げぬいた。駒大苫小牧の田中は感情むき出しでホットに、恵まれた体躯から魂をボールにこめた。本塁打数は大会記録になるほど打撃戦が多かった今年の夏の甲子園は、最後に素晴らしい投手戦を見せた。
互いに譲らず引き分け再試合。こうなると明日はワンサイドゲームになる確率が高いのではないだろうか。そうなったとしてもこの延長15回の死闘は色あせることもなく、両エースの物語は今後も続くことになると思われる。
予想
はまたも惨敗。