交流戦が始まる前までは対巨人2勝4敗で倍負けていたが、連続で3タテを食らわして逆に倍勝ちの8勝4敗。ペナント半分を消化して26の白星を積み上げた朝倉・佐藤・川上の3人を並べて、巨人を完璧に引きずり降ろした。川上の外角低めいっぱいの球は、最高のつまみだ。日本酒がいいだろうか。こちらまで口を真一文字にして、うなり声を上げる。

福留が帰ってきた。復帰までは借金さえしなければと思っていたが、休んでいた1週間強でむしろ貯金を作った。上昇気流だ。1~3番をブルースリーで形成し、森野を下位に据えられれば、もう優勝は見えてくる。

終盤に谷繁と前田が相まみえた。20年近く前に夏の甲子園準々決勝で対決していたことを思い出す。共に中日に在籍し、既に現役を退いた今中と川崎もまた同世代で、4人揃ってドラフト1位。谷繁の後継者も気になる頃である。月日が経つのは早いものだ。